端境期に雨でだいこんなど上昇

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2020年5月第3週（5月15日〜5月21日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,360t（前週比96％、前年同期比88％）。

前週比では「アスパラガス、じゃがいも、なす等が増加したが、ふき、たまねぎ、だいこん等が減少したため、4％の減少となった。

前年同期比では、さやえんどう、ブロッコリー、そらまめ等が増加したが、ふき、にんじん、かぼちゃ等が減少したため、12％の減少となった。

市況は、前週比、前年同期比ともに区々となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に茨城県等から入荷したが、千葉県産、茨城県産が終盤に差し掛かる中で雨天の影響もあり、前週比16％の減少となった。数量減により相場は上昇し、千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　徳島県、千葉県等から入荷したが、徳島県産が終了に近づき、前週比10％の減少となった。徳島県産から関東産への切り替わりで全体量少なく不足感があり、徳島県産の価格は強保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に愛知県等から入荷したが、千葉県産、茨城県産とともに雨天の影響で減少し、前週比5％の減少となった。千葉県産の価格は保合となった。

レタス　長野県、群馬県を中心に入荷したが、前週比4％の減少となった。入荷量は多くないため相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に入荷したが、茨城県産のピークが過ぎて前週比10％の減少となった。茨城県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から入荷し、前週比8％の増加となった。茨城県産の価格は保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比3％の減少となった。数量減から相場は上昇し、埼玉県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週比13％の増加となった。荷動きは鈍く、高知県産の価格は弱保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、熊本県産、栃木県産のピークが過ぎ前週比11％の減少となった。熊本県産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に入荷したが、前週比3％の減少となった。茨城県産の価格は強含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2020年5月第3週）