キャラメルリンゴ回収続報 他

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.01(2015.01.07)を発表した。

注目記事

【US CDC/US FDA 他】キャラメルリンゴのリステリア感染症で回収

 米国疾病予防管理センター(US CDC)は、複数州の公衆衛生当局および米国食品医薬品局(US FDA)と協力し、市販用に製造・包装されたキャラメルリンゴ(Caramel apples/キャラメルコーティングしたリンゴ)に関連して発生しているリステリア(Listeria monocytogenes)感染アウトブレイクを調査している。

 2014年12月30日時点で本アウトブレイク株の感染患者が11州から計32人報告されている。

 カナダ公衆衛生局(PHAC)は、本アウトブレイク株とPFGEパターンが同じリステリア株に感染した患者2人をカナダ国内で特定した。

 聞き取り調査でこれまでに挙げられたキャラメルリンゴのブランド名は、「Happy Apple」「Carnival」「Merb’s Candies」。ただし、調査はまだ継続中で、追加で別のブランドが特定される可能性がある。

 現時点では、キャラメルコーティングしていない非包装のリンゴ、またはキャラメルキャンディに関連しているアウトブレイク患者はいない。

 リンゴの供給業者であるBidart Brothers社が同社製リンゴと本リステリアアウトブレイクが関連している可能性があると報告したことを受け、現時点でキャラメルリンゴの製造業者3社が自主回収を発表している。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.01(2015.01.07)
http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201501m.pdf

今号の目次

【米国食品医薬品局(US FDA)】
1. Happy Apple社がキャラメルリンゴ(Caramel apples)の自主回収対象にKrogerブランドを追加
2. リステリア(Listeria monocytogenes)汚染の可能性によりHappy Apple社がキャラメルリンゴ(Caramel apples)を自主回収
3. リステリア(Listeria monocytogenes)汚染の可能性によりMerb’s Candies社がキャラメルリンゴ(Caramel apples)を自主回収
4. California Snack Foods社が全種類のKarm’l Dapples(キャラメルリンゴ)を回収

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 市販用に製造・包装されたキャラメルリンゴ(Caramel apples)に関連して複数州にわたり発生しているリステリア症アウトブレイク(2014年12月31日付更新情報)

【カナダ食品検査庁(CFIA)】
1. カナダの食品安全システムは世界的に最高レベル
2. カナダ食品検査庁(CFIA)が全国微生物モニタリングプログラムの2012/2013年次報告書を発行

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 非動物性食品中の病原体がもたらすリスクに関する科学的意見(パート2:サラダとして生で喫食される葉物野菜におけるサルモネラおよびノロウイルス)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【デンマーク国立血清学研究所(SSI)】
1. DANMAP 2013:2013年のデンマークにおける抗菌剤の使用量と抗菌剤耐性

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

【論文】
1. ヒツジのスクレイピープリオンがヒトに感染性であることを示すエビデンス