食品安全情報(化学物質)No.09(2011.05.02)

国立医薬品食品衛生研究所が月2回発表している「食品安全情報」(化学物質)は、食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報を提供している。本欄では、実際にその情報収集・執筆を担当している研究官に、FoodWatchJapan読者へのおすすめの記事を紹介してもらう。No.09(2011.05.02)の注目キーワードは、タバコ、運動、飲酒、食生活、そしてハーブを原料とする治療薬の登録制、などだ。

注目記事

・WHO:非伝染性疾患(NCD)を誘発する要因は、「タバコ、運動、飲酒、食生活」の4つである。
 上記のように、禁煙、運動をする、飲み過ぎない、食べ過ぎない、アンバランスな食事をしないなどの非常に基本的な予防で、NCDの大部分は予防が可能であると指摘されています。私も運動不足をどうにか解消しなければと反省させられました。

・EU:2011年4月30日にハーブ指令(Directive 2004/24/EC)の登録猶予期間が終了した。
 EUでは、2004年にハーブを原料とする治療薬(Herbal Medicinal Products)については登録制にするという指令を採択して、例外を認めていた猶予期間が4月30日に終了しました。つまり、以前の販売歴とは関係なく、今後はEUでは一定の安全基準を満たして登録された製品以外は販売できないということです。この指令の効果がどう出るのかが楽しみです。

食品安全情報へのリンク

「食品安全情報」
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(化学物質)No.09(2011.05.02)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2011/foodinfo201109c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. WHOグローバルフォーラム:非伝染性疾患に挑む

【EC】
1. Paola Testori Coggi健康消費者保護局長官がハーブ指令について説明
2. プレスリリース:伝統的ハーブ医薬品:EU市場にある製品にさらなる安全性
3. 食品獣医局(FVO)視察報告書:ドイツ、エストニア、米国
4. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. EFSAはアクリルアミドのモニタリング及び暴露評価の報告書を発表
2. Article 13.1、13.5および14の健康強調表示の評価に関する関係者向け一般ガイドライン
3. 消化管及び免疫機能に関する健康強調表示の科学的要件についてのガイドライン
4. 健康強調表示の科学的根拠についての3つのガイドライン案に意見募集

【FSA】
1. ナノテクノロジーに関する見解:研究発表
2. チェルノブイリ対策のレビュー

【CRD】
1. 英国残留農薬委員会(PRC)の残留農薬モニタリング:最新結果

【RIVM】
1. 防腐処理された木:6価クロムの公衆衛生リスク
2. 2011年3月の福島原子力発電所事故後のRIVMの敷地内での大気測定

【FDA】
1. Ethos Environmental社は特定ロットのダイエタリーサプリメントRegenerectを自主回収

【FTC】
1. FTCはアサイーベリー痩身用製品の詐欺的宣伝をしている10の虚偽ニュースサイト運営者の停止を目指す
2. 省庁間作業委員会が子ども向けの食品マーケティングの自主基本原則案について意見募集

【Health Canada】
1. 鉛ベースの塗料

【CFIA】
1. 除草剤耐性遺伝子組換え植物(MON 87427)の新規食品、家畜飼料用使用と環境安全性承認申請の通知
2. アレルギー警告 日本産茶碗蒸しに表示されていないエビ

【FSANZ】
1. ワインの最低アルコール含量の変さらについての意見募集

【香港政府ニュース】
1. 漢方薬リコール
2. 一家が中毒で治療
3. 2人がフグ中毒疑い

【KFDA】
1. 日本原子力発電所関連食品医薬品安全庁対応及び管理動向
2. 輸入食品の放射能検査の現況:日本産輸入食品の放射能検査の結果(4月21日付)
3. 解明資料(ノーカットニュース「3人死亡有毒牛乳、国内には規制基準さえない」と「食品医薬品安全庁の亜硝酸塩対応は生ぬるいと再び批判」記事関連)
4. 日本名称Yuzuを韓国語Yujaに変更
5. 実際の危険性の大きさと認識する危険性の大きさとの相違:ハザード別(化学的、生物学的)リスク評価指針書の準備
6. 登山路周辺の野生植物 山菜の誤認に注意:春季は山菜など摂取による自然毒食中毒が集中
7. フタル酸エステル類(Phthalates)可塑剤のヒト暴露量、安全な水準:ヒト尿中の分析結果

【その他】
・(Eurekalert)カルシウムサプリメントと心臓疾患の関連に重みを加える研究

登田美桜
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国立医薬品食品衛生研究所安全情報部第三室主任研究官 とだ・みおう 農学博士。国立医薬品食品衛生研究所は、医薬品、食品、その他生活環境中に存在する物質について、品質、安全性、有効性を評価するための試験、研究、調査を行う機関。 安全情報部の「食品安全情報」は、食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報を伝える。