昆虫? なにそれおいしいの?

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.22(2019.10.30)を発表した。

注目記事

【BfR】BfRリスク認知調査:食品と飼料としての昆虫

 アフリカ、アジア、アメリカなど世界中の多くの地域で、昆虫はゆでられ、揚げられ、そして食べられている。ヨーロッパでは通常は昆虫を食べないが、食品や動物用飼料としての産業的な飼育や加工の可能性について公開討論が開始されている。

 このパンフレットでは、ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)の消費者調査から、ドイツにおける昆虫食についての意識レベルを知ることができる。メディア分析では昆虫の報道に焦点を当てている。調査結果によると、ドイツ人の大多数は自分たちの食事の定番として昆虫が定着するだろうとは信じておらず、家畜用の飼料としての昆虫については、より楽観的である。

※ポイント:国連食糧農業機関(FAO)が2013年に将来的な食糧・飼料不足の解決案として昆虫の利用を薦めてから、欧州ではその利用可能性や安全性についてさかんに議論されています。

 消費者調査の質問には、食品として昆虫を導入するのに最大の障害は? 昆虫を食べたことがある人の割合は? 食品としての昆虫の利用を支持できる? などがあり、日本で同じ意識調査をしたらどのような結果になるのか想像しながら見ていくと面白いです。

 またパンフレットのデザインや虫のイラストが洒落ていて、消費者が楽しく読めるような作りになっています。情報が伝わるための工夫が大事だと改めて感じます。

【FAO】統計ポケットブック2019

 FAOが新たに発表したポケットブックでは、国際コミュニティ、政府、民間企業および市民社会が、農業と食糧安全保障について、現在の傾向と優先的に求められる行動を知るのに重要となる指標が選択された。背景(人口、経済など)、飢餓、食品供給、環境に関するデータが、テーマ別と国別の2つの章に分けて掲載されている。

※ポイント:食糧安全保障にかかわる多彩なデータを一度に見ることができる報告書は珍しく、しかも簡潔に、よくまとめられています。テーマ別の章だけ見ても、それをおわかりいただけるかと思います。国別の章には日本のデータも掲載されています(p137)。

編集部註
統計ポケットブック2019
http://www.fao.org/3/ca6463en/ca6463en.pdf

【FDA】FDAとFTCは、乳児の歯が生えるときの痛みと耳の痛み、自閉症、ADHD、パーキンソン病およびアルツハイマー病を治療すると根拠のなく表示した未承認カンナビジオール製品の販売企業に警告

 米国食品医薬品局(FDA)と米国連邦取引委員会(FTC)は、乳児の歯が生えるときの痛みと耳の痛み、自閉症、ADHD、パーキンソン病およびアルツハイマー病、並びにその他の状態や疾病の治療用であると根拠なく表示した未承認カンナビジオール(CBD)製品を違法に販売していたフロリダ州ナプレのRooted Apothecary LLCに対し、合同で警告文書を送付した。

 今回は、乳児や幼児のような感受性の高い集団向けのCBD製品の販売であるため、とくに懸念している。製品のいくつかはダイエタリーサプリメントとして違法に販売されていたが、FDAは、CBD製品はダイエタリーサプリメントとして販売できないことを決定している。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.22(2019.10.30)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2019/foodinfo201922c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. 国際鉛中毒予防行動週間
2. 国際がん研究機関(IARC)

【FAO】
1. 統計ポケットブック2019
2. FAO とDanone は持続可能な食生活とフードシステムを発展させるために手を組む
3. Codex

【EC】
1. 査察報告書
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 募集開始:未来の食品安全システムを支援
2. 食品酵素関連
3. 食品と接触する物質関連
4. 遺伝子組換え関連

【FSA】
1. 食品添加物

【BfR】
1. あなたの食品には何が入っている? BfR MEAL Studyのニュースレターは最新の簡潔な情報を提供
2. BfRリスク認知調査:食品と飼料としての昆虫

【ANSES】
1. ANSESは家庭での農薬の使用に関するPesti’home 研究の結果を発表
2. 植物保護製品が使われたとき地元の住民を守るためのANSESの仕事

【FSAI】
1. 魚及び魚製品中のヒスタミン

【Ruokavirasto】
1. 2019年11月8日研究セミナー:Myco-DETECTプロジェクト:修飾マイコトキシンと食品安全との関係

【FDA】
1. 製造食品規制計画基準2019更新
2. FDAはよりスマートな食品安全の新時代に入る
3. FDAとFTCは、乳児の歯が生える時の痛みと耳の痛み、自閉症、ADHD、パーキンソン病及びアルツハイマー病を治療すると根拠のなく表示した未承認カンナビジオール製品の販売企業に警告
4. リコール情報
5. 公衆衛生を保護するために犯罪に対する法執行実施を国際的に拡大する
6. 公示:Skinny Pillは表示されない医薬品成分を含む
7. 警告文書

【NIH】
1. ファクトシート更新及び新規追加

【FTC】
1. アロエベラサプリメント販売者は誤解を招く健康宣伝を禁止される

【FSANZ】
1. 食品基準通知

【香港政府ニュース】
1. 漬物グリーンマスタードから基準値超過の保存料が検出され、食品表示規則に違反している
2. アフラトキシンに汚染されたナツメグ粉末を消費しないよう呼びかける
3. 米国産輸入冷凍ギンダラの2サンプルに基準値超過の水銀が検出された
4. 牛の生鮮肉のサンプルに基準値超過の二酸化硫黄が検出された
5. 違反情報

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 国民民願安全検査制、「プロテインサプリメント」点検する
3. 検査試料の採取の数拡大などの検体採取規定を強化
4. 子供の安全事故防止のために、鉄成分含有の健康機能食品の安全容器・包装義務化

【FSSAI】
1. 食品の冷却剤としてのドライアイス(個体の二酸化炭素)の取り扱い
2. FSSAI調査:あなたのミルクは概ね安全

【その他】
・(ProMED-mail)ヒスタミン中毒 米国:(アラスカ)
・(EurekAlert)甘くした飲料が2018年の子どもの飲料販売の62%
・(EurekAlert)EUの主要食品は子ども向けの宣伝基準を満たさない