欧当局マキベリー粉末等にNO

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.20(2019.10.02)を発表した。また、「情報シート:飲料水中マイクロプラスチック」「FAQ:農薬累積リスク評価」を食品安全情報(化学物質)No.20(2019.10.02)別添として発表した。

注目記事

【EFSA】第三国由来伝統食品の通知に関する技術報告書

 欧州食品安全機関(EFSA)は、第三国由来伝統食品としてのAristotelia chilensis(マキベリー)のベリーの粉末あるいは濃縮果汁、並びにMoringa stenopetalaの葉粉末に関する技術報告書を公表した。

※ポイント:これらは、第三国(EU域外の国)で伝統的に食されていることを理由にした、EU域内における新規食品としての販売の認可申請に係わる報告書です。両方の申請とも似たような理由で安全上の問題があると判断され、EFSAは販売に異議を唱えています。EFSAの重要な指摘事項は、第三国で食べているものと申請されたもので部位や状態が異なる、原料に含まれる成分(特に健康への影響が懸念される物質)の定性的・定量的な情報が不十分、それら懸念物質の推定暴露量も示されていない、という点です。

 EFSAは、これまでも新規食品申請についてはかなり厳しく評価しています。新規食品申請の大半はフードサプリメントとしての使用を目的としているので、今回と同様に粉末や抽出物、濃縮物といった古来より食されてきた状態とは異なるものが多く、認可はほぼ却下されています。

【EFSA】パブリックコメント募集:農薬の累積リスク評価

 EFSAは、食品中に含まれる複数の農薬の残留物によるヒトの健康へのリスクについてパイロット評価を実施し、パブリックコメントを募集している。この評価作業はオランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)と協力して数年がかりで実施した。今回は、EFSAの農薬の専門家が毒性学的影響の類似性に基づき分類した、神経系に影響がある農薬グループによる急性暴露と、甲状腺に影響がある農薬グループによる慢性影響を対象とした。両影響に関する評価の全体的な結論案は、食事累積暴露による消費者リスクは全集団に関して規制措置をとる閾値未満である。

【MFDS】健康な秋夕のための食品・医薬品安全情報の提供(食品編)

 韓国食品医薬品安全処(MFDS)は、旧盆名節を迎え、国民が安全で健康にお盆を過ごすことができるように食品安全情報を提供する。主要内容は、法事用品買い物要領、食材保管および準備要領、祝祭日の食品調理・摂取・保管要領、祝祭日の食品を健康に楽しむ方法、帰省中の食中毒予防要領、ギフト用健康機能食品を購入する要領など。

※ポイント:韓国と日本で食生活は異なりますが、日常的に参考になることをかなり細かく書いてあるので一読していただくと食中毒予防に役立つと思います。

【別添WHO】情報シート:飲料水中マイクロプラスチック

 「食品安全情報(化学物質)No. 18/ 2019」でご紹介したWHO技術報告書「飲料水中マイクロプラスチック」の重要知見、勧告および結論が要約されている情報シートを今号の「別添」でご紹介しています。技術報告書の内容がわかりやすく説明されています。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.20(2019.10.02)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2019/foodinfo201920c.pdf
食品安全情報(化学物質)No.20(2019.10.02)別添
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2019/foodinfo201920ca.pdf

今号の目次

【WHO】
1. 国際化学物質安全性計画(IPCS)
2. 国際がん研究機関(IARC)

【FAO】
1. Codex

【EC】
1. 査察報告書
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 乳児の補完栄養の開始年齢
2. 新規食品関連
3. 農薬の累積評価グループの設定
4. パブリックコメント募集:農薬の累積リスク評価
5. 植物の健康ニュースレター:この先何が?

【FSA】
1. FSA理事会:2019年9月18日
2. バイオ食品接触物質のレビューが公表された

【FSS】
1. 2015-2018年の英国公衆衛生庁の砂糖削減報告に対する反応

【PHE】
1. 新しい報告書は食品企業による砂糖削減のさらなる前進を示す

【ASA】
1.「オーガニック」表示について我々の新鮮なアドバイスをどうぞ

【FSAI】
1. CBDオイルとヘンプオイル-法的地位(更新)

【FDA】
1. 企業向けガイダンス案:分離による魚と水産物の再条件付け
2. FY 2017農薬分析は一貫した傾向を示す
3. グリホサートに関するQ&A(更新)
4. FDAはよりスマートな食品安全の新時代を話し合う公聴会を発表する
5. FDAは食品防御計画ビルダーの更新版を発表
6. 食品同定基準の現代化に対するホライズン・アプローチに関する公開会合でのDr. Susan Mayneの発言
7. リコール情報
8. 警告文書

【CDC】
1. CDCとATSDRは複数箇所でのPFAS研究を始めるために700万ドルを提供

【USDA】
1. FSISへの請願
2. GE綿規制解除申請への意見募集

【CFIA】
1. 2019年9月11日 食品安全性検査報告
2. 食品リコール警告:AbbottブランドのCalcilo XD Powderは酸敗臭と異色のためリコール措置

【FSANZ】
1. 食品基準通知

【TGA】
1. 安全性警告

【香港政府ニュース】
1. 生きたアワビのサンプルに動物用医薬品クロラムフェニコールを検出
2. 中国白菜のサンプルに基準値超過のカドミウムを検出
3. 新鮮な牛肉2サンプルに二酸化硫黄を検出
4. 食品安全センターは缶入りフライドデイス(魚)のサンプルに微量のマラカイトグリーンを検出
5. 違反情報

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 健康な秋夕のための食品・医薬品安全情報の提供(食品編)
3. 秋夕人気名節食品の一斉点検の結果
4. アレルギー成分未表示の健康機能食品の回収措置
5. 食中毒の原因・疫学調査など迅速に対応体系の構築
6. 国内流通加工食品のアクリルアミド(Acrylamide)暴露は懸念するレベルではない
7. 食品産業の生産実績規模78兆9000億ウォン

【HSA】
1. HSA警告:オンラインで販売されている’S Gold Coffee’に禁止物質を検出

【FSSAI】
1. クリアランス前に輸入黒胡椒の「アセタミプリド、ジチオカルバメート、プロクロラズ」の検査
2. FSSAIはプラスチック廃棄物のない食品部門を推進
3. メディアコーナー

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(ProMED-mail)食中毒 ブルキナファソ:致死、農薬疑い
・(ProMED-mail)鉛中毒-米国:(ニューヨーク)ウシ、ヒト
・(EurekAlert)ピーナッツアレルギーで経口免疫療法を止めた後もピーナッツに耐えられる人はあまりいない
・(EurekAlert)ガラス工場地域の地元産食品とがんリスクに明確な関連はない
・(EurekAlert)スタンフォードの研究者らがターメリックに鉛を発見
・(EurekAlert)プラスチックティーバッグはお茶に微小粒子を放出する
・(EurekAlert)研究はフランスの食品添加物禁止は時期尚早である可能性を示唆
別 添

【WHO】
情報シート:飲料水中マイクロプラスチック

【EFSA】
FAQ:農薬累積リスク評価