居酒屋やはり浮上せず/6月の外食市場は客数・売上高とも前年クリア

日本フードサービス協会(JF)は2013年6月外食産業市場動向調査を発表した。

全体の合計は、前年をクリアしたが、ほぼ前年並みのレベルだった。全業態の中で、居酒屋だけが売上高前年未達の結果となった。

JFでは、「6月は、全国的に気温が高く、北日本、東日本日本海側を中心に晴れた日が多く、月前半には全国的にも降水量が少なかったことから客足が伸びた。また、日曜日が前年に比べ1日多かったことも、とくにファミリー層対象の店舗にはプラスになり、FR業態を中心に客足が堅調」としている。

事業所数(n=202)、店舗数(n=31,071)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.6% 101.4% 103.4% 100.2%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価が前年並み、客数と売上高は前年をクリアした。

洋風は、ほぼ前年並みに推移した。

和風は、客単価が5.1%低下し、客数は12.0%の二桁増、売上高は6.2%増となった。

麺類は、客単価は前年並みで、客数は9.2%増、売上高は8.4%増となった。

持ち帰り米飯/回転寿司は、ほぼ前年並みに推移した。

事業所数(n=56)、店舗数(n=16,787)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.5% 102.2% 103.8% 99.7%
洋風 100.7% 99.7% 99.3% 101.5%
和風 106.2% 102.8% 112.0% 94.9%
麺類 108.4% 111.8% 109.2% 99.3%
持ち帰り米飯/回転寿司 103.7% 99.7% 103.9% 99.8%
その他 109.7% 102.9% 110.0% 99.7%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価が1.5%上昇、客数が4.3%増、売上高は5.8%増となった。

洋風は、ほぼ前年並みに推移した。

和風は、客単価が前年並みで、客数が4.9%増、売上高は5.9%増となった。

中華は、客単価が前年並みで、客数が4.4%増、売上高は5.0%増となった。

焼き肉は、客単価が前年並みで、客数12.4%増、売上高12.8%増と二桁増となった。

事業所数(n=55)、店舗数(n=9,373)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 105.8% 100.7% 104.3% 101.5%
洋風 104.6% 100.5% 103.5% 101.1%
和風 105.9% 101.6% 104.9% 100.9%
中華 105.0% 103.4% 104.4% 100.5%
焼き肉 112.8% 97.4% 112.4% 100.3%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価はやや下げながら前年並み、客数6.2%増、売上高4.7%増となった。

居酒屋は、客単価はやや下げながら前年並み、客数が3.6%減、売上高は4.6%減となった。

事業所数(n=30)、店舗数(n=2,096)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 97.1% 99.4% 98.5% 98.6%
パブ・ビアホール 104.7% 101.3% 106.2% 98.6%
居酒屋 95.4% 99.1% 96.4% 98.9%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、ほぼ前年並みに推移した。

事業所数(n=29)、店舗数(n=474)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.9% 100.4% 101.1% 102.8%

喫茶

喫茶(計)の合計は、ほぼ前年並みに推移した。

事業所数(n=15)、店舗数(n=1,891)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 100.6% 100.1% 99.0% 101.7%

その他

事業所数(n=17)、店舗数(n=450)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 104.7% 102.0% 106.3% 98.6%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/