北海道よもやま話

GMの里、北海道遺伝子の香りのする街からのつぶやき

北海道には、倒幕政府主導の開拓の後に明治時代に米国人がやってきて、日本で唯一彼らからパイオニア精神を引き継いだ農業生産者がいると言われている。でもいったい今、北海道のどこにいるのだろうか? いるとすれば、何人くらいいるのか? 私に言わせればこれは大嘘もはなはだしい。こんな大嘘を今でも小学校で教えているとすれば、あきれるばかりだ。1985年(昭和60年)頃から「バイオ!バイオ!」とメディアが騒ぎ立て […]
大規模なジャガイモ圃場(宮城県)
交叉する外食と農業の未来

米国と比べて分かる、日本のジャガイモ生産事情

関東ではそろそろジャガイモを植え付ける時期です。国連は2008年を「国際ポテト年」(International Year of Potato, 2008)と宣言しています。食料の不安をなくし、貧困を根絶する狙いで、さまざまな機関がジャガイモに関する催しを行うことを予定しています。飲食店にとっても、ジャガイモ料理をアピールするよいチャンスかも知れません。
圃場で作物を前にすれば外食と農業の壁を越えて話も弾む
交叉する外食と農業の未来

国産農産物に、いま猛烈なフォローの風が吹いている(2)

一方、食品メーカー、小売業、外食業などの需用者は、買うのが上手と言えるでしょうか。それぞれの会社に、農産物の目利きはいるかもしれません。市場で野菜を上手に選んでくる料理人もたくさんいます。でも、本当に使いたいものを生産地に入り込んで作ってもらうことができる人は少ないものです。
圃場で作物を前にすれば外食と農業の壁を越えて話も弾む
交叉する外食と農業の未来

国産農産物に、いま猛烈なフォローの風が吹いている(1)

風害に対して、県などの行政も指をくわえて見ているわけにはいかないということになり、最近は農家に冬場の麦作を呼びかけたり、緑肥といって、実の収穫を目的にするのではなく、青刈りして圃場にすき込んで肥料とすることを目的に麦類などの作物を育てることを推進し、このために無料で緑肥作物の種子を配布するということも行っています。
圃場で作物を前にすれば外食と農業の壁を越えて話も弾む。
交叉する外食と農業の未来

畑の土が消えていく(2)

戦後、化学肥料が普及すると、堆肥を作ったり撒いたりすることが減っていきました。もともと、堆肥作りはたいへんな手間と時間がかかります。しかも、圃場に均等に撒く作業も、機械化しづらい作業だったためたいへんでした。そこへ、粒状などで撒きやすい化学肥料が登場したので、農家は仕事がラクになるといってとても喜びました。
圃場で作物を前にすれば外食と農業の壁を越えて話も弾む。
交叉する外食と農業の未来

畑の土が消えていく(1)

私から見ると、多くの外食関係者あるいは都市生活者の農家や農業に対するイメージは、現実とかけ離れているように見えます。そして、それによって自社が損をしたり、お客様に損をさせたり、あるいは生産者を苦しめたりすることが多いようです。この稿が、みなさんが農家や農業に対して抱いているイメージを、少しでも考え直してみるきっかけになればと思います。