「農業成功マニュアル」発売です

今年の春、翔泳社の編集者から「就農を希望する人に向けた本を書かないか」とお誘いを受けた。彼をやきもきさせながら書き上げた原稿が「農業成功マニュアル」(翔泳社)という本になって、先週見本が届いた。明後日には店頭に並ぶということで、わくわく、どきどき、そわそわしている。


見本が届いた。
見本が届いた。

「農業成功マニュアル」という書名でよかったのか、実は今もちょっと心配はある(すみません)。というのが、酒を飲みながら話したある友人は、最初“プロ農家”向けの本だと思って聞いてくれていた。いいえ、これまで全く農業にかかわりのなかった人向けの本です。翔泳社には、「ど素人シリーズ」というヒットシリーズがあり、当初その線で検討を始めたので、内容的には「ど素人がはじめる農業の本」とでも言おうか。

「農業成功マニュアル」という書名で心配なことはもう一つある。チェーンストアや工業で言う厳密な意味でのマニュアル(手順書)ではないということ。何しろ、本文の中に「農業の標準化は無理」ということを書いているので、手順書の意味のマニュアルは作れない。「農業成功マニュアル」の「マニュアル」は、「手引き」「入門」と考えていただけたらと思う。

 内容としては、営農以前のことに重点を置き、特に農業がどういう仕事であるか、どうやって自分が農業を営む場所を決めるか、具体的な仕事のしかたはどういう人に教わるといいかといった部分を厚くした。なぜかというと、そこがいちばん難しいはずだからだ。

 そのような内容なので、外食業や小売業の方、特に仕入れにかかわるバイヤーや商品開発の方にもお薦めしたい。もちろん社長にも。農産物の仕入れのために農家に直に会って話をする際、ぜひ知っておいていただきたい内容が含まれるので。

 ショッピングサイトには申し訳ないことだけれども、できれば書店さんで手にとってみて、役に立つかどうか吟味していただければ。

 また、私も担当編集者も農業にはしがらみがないもので、農業界の方や行政の方から見ると、ちょっと思い切ったこともいろいろと書かせていただいた。とは言え、できるだけいろいろな立場の方のお考えは紹介したいので、もしご意見があればお寄せいただければ幸いです。

※このコラムは個人ブログで公開していたものです。

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About 齋藤訓之 396 Articles
Food Watch Japan編集長 さいとう・さとし 1988年中央大学卒業。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、農業技術通信社取締役「農業経営者」副編集長兼出版部長等を経て独立。2010年10月株式会社香雪社を設立。公益財団法人流通経済研究所特任研究員。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。戸板女子短期大学食物栄養科非常勤講師。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科非常勤講師。日本フードサービス学会、日本マーケティング学会会員。著書に「有機野菜はウソをつく」(SBクリエイティブ)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、共著・監修に「創発する営業」(上原征彦編著ほか、丸善出版)、「創発するマーケティング」(井関利明・上原征彦著ほか、日経BPコンサルティング)、「農業をはじめたい人の本―作物別にわかる就農完全ガイド」(監修、成美堂出版)など。※amazon著者ページ →