アジ、サバ増。サンマ6%減

2025年11月第3週(2025年11月14日〜2025年11月20日)

アジ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年11月第3週(2025年11月14日〜2025年11月20日)の概況より。
19日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ10%の増加。前年同期は2024年11月15日〜2024年11月21日。
1日平均取扱数量は総量1,137t(110%、100%)。このうち鮮魚類は617t(前週比110%、前年同期比104%)、冷凍魚類は268t(前週比110%、前年同期比93%)、塩干加工品は253t(前週比109%、前年同期比97%)。

日ごとの動き

11月14日(金)週末の取引、買い気は振るわなかった。カツオは2割、アジは1〜2割、ともに反落、サバは軟調、イワシとサンマはともに弱保合、ブリは2割続伸、スルメは保合った。相場全体では軟調。

11月15日(土)休市前の取引、全般に入荷が少なかった上に休み前で買い気もよく、荷動きはおおむね良好だった。サンマは弱保合、アジは小幅続落、カツオは小反発、スルメは堅調、ブリは底堅い値動き、サバとイワシはともに保合った。相場全体では小動き。

11月17日(月)週明けの取引、入荷増で買い気はいまひとつ。アジは1〜2割反発、サンマは小高く、カツオは堅調、スルメとブリはともに強保合、サバは1割下落、イワシは保合った。相場全体では小高い。

11月18日(火)休市前の取引、入荷が減ったため、買い気はやや回復。カツオは堅調、アジは小甘く、ブリは弱保合、スルメは小動き、サバ、イワシ、サンマはそれぞれ保合った。相場全体では保合。

11月20日(木)休市明けの取引、買い気はやや上向き。カツオは続堅調、サバは強保合、サンマは2割下落、イワシは小甘く、アジは弱保合、ブリは保合った。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が鳥取と長崎、中小型が岩手主体に入荷。前週に比べ数量は62%増加、価格は中型が2.5割強安、中小型が1.5割弱安。

サバ 宮城主体に入荷。前週に比べ数量は59%増加、価格は1.5割弱安。

イワシ 愛知と北海道主体に入荷。前週に比べ数量は8%増加、価格は2割弱高。

スルメイカ 北海道主体に入荷。前週に比べ数量は17%増加、価格は0.5割弱安。

カツオ 愛媛主体に入荷。前週に比べ数量は28%減少、価格は2割強安。

サンマ 岩手主体に入荷。前週に比べ数量は6%減少、生サンマの価格は1.5割強安。

ムキカキ 6%減少、三陸産の価格はほぼ変わらず。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年11月第3週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ45.59599各地16,7404,9802,16012282
海外8,3166,0544,644140119
メバチ39.18052各地※冷凍2,7001,263972101120
アジ50.2162128鳥取ほか1,4045724327490
岩手中小64848632486142
サバ24.5159103宮城1,29658332486117
イワシ12.3108121愛知ほか86442121611884
スルメイカ7.6117177北海道1,7931,40497296104
冷スルメイカ2.011177各地2,3762,160
サンマ37.094104岩手1,83662632483116
各地解凍972648
カレイ13.37985北海道8645043249878
青森ほかマコ1,4041,24232499153
北海道アカ7566805409586
北海道アサバ1,080799432114112
ハマチ8.711356愛媛ほか野〆2,0521,9981,944100168
塩サケ24.6129130北海道トキ2,7002,4842,376100
北海道アキ1,6201,5121,404100100
タラ類32.9107107北海道 ほか1,404540
宮城ぶわ1,7821,620
カツオ7.57252愛媛2,7001,1667567998
キンメダイ7.3106122東京ほか4,3202,1171,1889483
ムキカキ6.49459三陸5,9403,7082,160101122
各地3,5643,1321,944121126

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week