「男はつらいよ 寅次郎紅の花」(1995)。満男と泉の若いカップルを見つめる寅さんとリリーの眼差し(絵・筆者)
スクリーンの餐

「男はつらいよ」シリーズの中の食べ物

お盆は過ぎてしまったが、筆者が子供の頃の盆正月の映画の定番と言えば、松竹の「男はつらいよ」シリーズをおいて他になかった。筆者の周りにも他の映画を劇場で観に行くことはなくてもこれだけは一家揃って年二回盆正月に観に行くことを年中行事にしている家庭が多くあり、まさに「国民的」映画シリーズという形容が相応しかった。「男はつらいよ」シリーズの食のシーンを紹介したい。
技と絆でひらく

復興計画は国づくりの視野で――「五箇条の御誓文」に学ぶ提言

まさに、「人間の知識や進歩のはかなさと、自然の脅威の底知れなさに震えあがる」(瀬戸内寂聴氏/朝日新聞3月31日)事態が到来した。「国難」と言っていいだろう。単に東日本の問題として片付けるにはあまりにも大きすぎる惨事に見舞われて、早1カ月が経とうとしている中、大いなる自然災害に加えて、人災的な問題までもが追い打ちし、復興の妨げになろうとしている。