トウモロコシの粉と小麦粉を使って焼くコーンブレッドは、多くの米国人にとって感謝祭に欠かせない食べ物の一つだ
食の損得感情

米国消費者の非合理・非科学の部分に学べないか

「地球は青かった」と言えば、人類で始めて宇宙船で地球を周回したソ連のユーリ・ガガーリンが、帰還後に語った感想だ。立花隆の「宇宙からの帰還」によれば、ガガーリンは「天には神はいなかった」とも述べ、これが多くの米国人にショックを与えたのだという。それは、「無神論コミュニズムのアメリカ・キリスト教文化に対する優越性を誇る挑発的言辞であった」(同書)。
子供が包んだギョーザ。やれやれ、可愛さも味のうちか……
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ギョーザの内食化が進むのは外食の黄色信号

同業者のことをあげつらうのはあまりやりたくないことだが、新聞、テレビ、週刊誌のむき出しのセンセーショナリズムには、いよいよぞっとさせられる。中国製冷凍ギョーザの中毒事件に関して、最初は「中国産」「農薬」「毒」が見出しに躍っていたかと思えば、この1週間は「テロ」の2文字を入れるのが流行になっている。現在の段階では、分別に欠ける、危険な言葉の使い方と感じる。
伊勢神宮の御手洗場がある五十鈴川。赤福の波形はこの川の流れを模したとか。なんともおそれ多い話
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赤福は倫理観だけでなく販売予測技術も低レベルだったか

「赤福」が非常な勢いでたたかれている。テレビも新聞もニュースサイトも、同じような見出しを立てていて、さながら掲示板やブログの“祭り”にも似て見える。どうも、玄人が素人と一緒になって大騒ぎしているようで、観ていて小恥ずかしい――と、ここに書くのだから、私もたちの悪い野次馬の一人なのには違いない。
肝腎なところが見えないと意味がない(記事とは直接関係ありません)
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マクドナルドの報道規制に、メディアは乗ったのか? しらけたのか?

8月29日、日本マクドナルドは首都圏に「マックカフェ」15店舗を一斉にオープンした。新業態のオープン日と店舗の概要は、日本経済新聞などがすでに7月12日に伝えているが、具体的な商品のラインナップなどが記事になって一般の目に触れるようになったのは、私が知る限り29日が初めてだ。しかし、遅くとも7月17日にはその全貌の相当な部分を知り、商品写真も見て、試食さえしていた記者、編集者は少なくない。その話題 […]
食べる智恵

olinas

4月20日、東京・錦糸町に複合施設olinasがオープン。シネコンを含む商業施設と、高層のオフィス棟、住宅棟で構成。精工舎工場跡地を東京建物が再開発。
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人間は物質だけでなく意味を食べる

今夏、米国では飼料用のGM(遺伝子組換え)アルファルファが流通する見通しという。目を引くのは、これまでに商品化されているGM作物は、ダイズ、トウモロコシ、ナタネ、ワタ、ジャガイモなどいずれも飼料作物か工業的に利用される作物が主で、今回また飼料作物が加わるということ。このことをつかまえて、米国のマーケットでも主食をGM作物にすることには躊躇があるという声もある。