木曜はサンマが1〜2割上伸

2025年9月第1週(2025年9月5日〜2025年9月11日)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年9月第1週(2025年9月5日〜2025年9月11日)の概況より。
10日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べほぼ変わらず。前年同期は2024年9月6日〜2024年9月12日。
1日平均取扱数量は総量992t(89%、77%)。このうち鮮魚類は603t(前週比101%、前年同期比95%)、冷凍魚類は186t(前週比66%、前年同期比56%)、塩干加工品は202t(前週比85%、前年同期比63%)。

日ごとの動き

9月5日(金)週末の取引、台風の影響による降雨で買い気は後退。スルメは1〜2割反発、サバは堅調、サンマは1〜2割続落、カツオは軟調、アジは小動き、イワシとブリはともに保合った。相場全体では小動き。

9月6日(土)休市前の取引、天候の回復で買い気は上向き、荷動きはおおむね良好だった。サンマとスルメはともに強保合、アジは小幅上伸、カツオとサバはともに幾分値を上げ、ブリとイワシはともに保合った。相場全体では強保合。

9月8日(月)週明けの取引、入荷増で買い気はいまひとつ。サバは2〜3割続伸、メジは小高く、スルメとカツオはともに堅調、サンマは小動き、アジとイワシ、ブリはいずれも保合った。相場全体では堅調。

9月9日(火)休市前の取引、入荷は減ったが、依然荷動きは低調。アジは小高く、サバは2割反落、カツオは小甘く、ブリは弱保合、スルメとサンマはともに小動き、イワシは保合った。相場全体では小動き。

9月11日(木)休市明けの取引、天候の悪化で買い気は低調。サンマは1〜2割上伸、カツオは小高く、アジは堅調、イワシは強保合、サバは1〜2割続落、ブリは小安く、スルメは小甘い。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が佐賀と鳥取、中小型が愛知と静岡主体に入荷。前週に比べ数量は45%減少、価格は中型が2割。高、中小型が3.5割弱安。

サバ 宮城主体に入荷。前週に比べ数量は33%減少、価格は4割高。

イワシ 千葉主体に入荷。前週に比べ数量は14%減少、価格は変わらず。

スルメイカ 青森主体に入荷。前週に比べ数量は20%減少、価格は0.5割高。

カツオ 長崎と千葉主体に入荷。前週に比べ数量はわずかに減少、価格は1割弱安。

サンマ 北海道主体に入荷。前週に比べ数量は46%増加、生サンマの価格は2.5割弱安。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年9月第1週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ38.49768各地16,2005,1642,1609779
海外8,8566,0853,78088112
メバチ38.710180各地※冷凍3,2401,232972102119
アジ24.75540佐賀ほか1,620659432120120
愛知ほか中小3946695
サバ12.26744宮城1,080605324140144
イワシ13.186130千葉86436721610097
スルメイカ17.880176青森1,40490748610570
冷スルメイカ1.15255各地2,3762,160
サンマ148.1146415北海道10,8006483247750
各地解凍972648
カレイ10.5269108北海道7566053249661
青森ほかマコ1,4041,134756129114
北海道アカ8646894328580
北海道アサバ6485624327296
ハマチ5.39150愛媛ほか野〆1,9441,8361,782100155
塩サケ13.85478北海道トキ2,7002,4842,376100
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類3.915691
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ26.59846長崎ほか4,32064843291104
キンメダイ6.57977東京ほか12,9601,8361,08010872

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week