トマト、さつま、はくさい増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年11月第2週（11月10日〜11月16日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,437t（前週比102％、前年同期比101％）。

日ごとの動き

前週比ではなす、きゅうり、さといも等が減少したが、トマト、さつまいも、はくさい等が増加したため、2％の増加となった。

前年同期比ではかぼちゃ、ごぼう、たまねぎ等が減少したが、ピーマン、ブロッコリー、はくさい等が増加したため、1％の微増となった。

市況は前週比で弱含み、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県を中心に神奈川県等から順調に入荷し、前週比で3％の増加となった。気温が下がったことで荷動きはよいが、供給量が多いため相場はやや下落し、千葉県産の価格は弱含みとなった。

にんじん　千葉県を中心に北海道等から入荷し、前週比で5％の増加となった。北海道産が終了し関東産に切り替わった。千葉県産の価格は保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比で2％の減少となった。神奈川県・愛知県産は漸増、千葉県産は横ばいながら順調な出荷が続いている。荷動きは落ち着いており、千葉県産の価格は弱保合となった。

レタス　茨城県を中心に兵庫県等から入荷したが、前週比で9％の減少となった。茨城県産は最盛期を過ぎ減少傾向、後続の静岡県、兵庫県、香川県産は少量ながら漸増し、荷動きは落ち着いた状態である。茨城県産の価格は弱保合となった。

はくさい　茨城県を中心に長野県等から入荷し、茨城県産が生育順調で潤沢に入荷したことから、前週比で16％の増加となった。気温が下がり荷動きはまずまずだが、全体量が潤沢なことから、茨城県産の価格は弱含みとなった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、気温が下がったことで出荷が落ち着き、前週比で11％の減少となった。荷動きは鈍めで、群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　秋田県、北海道等から入荷したが、北海道、青森県産は終盤で減少、茨城県産は漸増ながらも生育遅れの影響から前週比で4％の減少となった。気温が低下したことで需要が出てきたため引き合いが強まり、秋田県産の価格は強保合となった。

きゅうり　、群馬県、宮崎県等から入荷したが、全体的に気温が下がった影響で出方が落ち着き、前週比で21％の減少となった。荷動きは鈍めで、群馬県産の価格は保合となった。

なす　高知県を中心に熊本県等から入荷したが、気温が下がった影響で出方が落ち着き前週比で22％の減少となった。荷動きは鈍く、高知県産の価格は保合となった。

トマト　熊本県を中心に愛知県等から入荷し、前週比で18％の増加となった。全体量が多いことから荷動きは鈍く、熊本県産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に宮崎県等から入荷し、茨城県・宮崎県産が出荷ピークであることから前週比で11％の増加となった。全体量は潤沢なことから荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱含みとなった。

じゃがいも　北海道を中心に入荷し、前週比で6％の増加となった。先週同様に品質低下と発芽が多いため、選果に手間取り出回りが少ない状態が続いている。北海道産の価格は強保合となった。

たまねぎ　北海道を中心に入荷し、前週比で8％の増加となった。北海道産の価格は強含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年11月第2週）