全体1割減。れんそう大幅減

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年7月第1週（7月1日〜7月7日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量4,647t（前週比91％、前年同期比90％）。

日ごとの動き

前週比ではとうもろこし、ミニトマト、たまねぎ等が増加したが、ほうれんそう、いんげん、はくさいが減少したため、9％の減少となった。

前年同期比ではトマト、レイシ（にがうり）、かぼちゃ等が増加したが、ほうれんそう、いんげん、たまねぎ等が減少したため、10％の減少となった。

市況は前週比で弱保合、前年同期比で強保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道、青森県等から入荷したが、青森県産は他品目の農作業があり出荷減少し、前年同期比7％の減少となった。気温が高いことから需要は減退して荷動きは鈍く、北海道産の価格は前年同期比で弱含みとなった。

にんじん　青森県を中心に千葉県等から入荷したが、千葉県産、埼玉県産が最終盤で数量減少し、前年同期比14％の減少となった。青森県産の価格は前年同期比で強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、群馬県産が干ばつの影響から数量伸び悩み、前年同期比17％の減少となった。全体量は少なく引き合い強まって相場は上昇し、群馬県産の価格は前年同期比で強含みとなった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比4％の減少となった。全体量の多さから相場は下落し、長野県産の価格は弱保合となった。

はくさい　長野県を中心に茨城県等から入荷したが、長野県産が干ばつの影響で数量減少し、前週比19％の減少となった。長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、茨城県産、群馬県産、岩手県産が気温の上昇により数量減少し、前週比33％の大幅な減少となった。群馬県産の価格は保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から入荷したが、茨城県産が暑さの影響で生育停滞し、前週比7％の減少となった。気温の高さから荷動きは鈍く、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　福島県を中心に千葉県等から入荷したが、関東産が終盤で数量減少し、前年同期比14％の減少となった。荷動きは出てきており、福島県産の価格は前年同期比で強保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、前年同期比3％の減少となった。群馬県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

トマト　北海道を中心に栃木県等から入荷し、北海道及び東北産が増量したことから、前年同期比21％の増加となった。全体量の多さから荷動きは鈍化し、北海道産の価格は前年同期比で強含みとなった。

ピーマン　茨城県を中心に岩手県等から入荷したが、茨城県産が終盤に向かって数量減少し、前週比17％の減少となった。全体量が多いため荷動きは鈍く、茨城県の価格は弱保合になった。

たまねぎ　兵庫県を中心に佐賀県等から入荷したが、前年同期比24％の減少となった。兵庫県産の価格は前年同期比で強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2022年7月第1週）