ほうれんそう天候回復で2割増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年11月第1週（10月29日〜11月4日）の概況より。開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。1日平均入荷量は総量5,475t（前週比95％、前年同期比93％）。

日ごとの動き

前週比ではごぼう、きゅうり、ほうれんそう等が増加したが、ミニトマト、はくさい、なす等が減少したため、5％の減少となった。

前年同期比では、ごぼう、ミニトマト、かぶ等が増加したが、れんこん、ブロッコリー、春菊等が減少したため、7％の減少となった。

市況は前週比で強保合、前年同期比で区々となった。

品目別の動き

だいこん　千葉県、青森県から入荷し、千葉県産が前年同期比1％の微増となった。需要はありながらも全体量多く、相場は下落傾向で、千葉県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

にんじん　千葉県、北海道から入荷したが、北海道産が終盤に近付き減少し、前年同期比1％の微減となった。千葉県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

キャベツ　千葉県を中心に茨城県等から入荷したが、前年同期比8％の減少となった。千葉県産の価格は前年同期比で強保合となった。

レタス　茨城県を中心に兵庫県等から入荷し、茨城県産は前週に気温低下で数量減となったが、今週は数量回復し、前週比2％の増加となった。茨城県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県、長野県等から入荷し、長野県産が終盤で減少する一方で、茨城県産が増量傾向となり、前年同期比で増減なしとなった。茨城県産の価格は前年同期比で強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷し、前週の気温低下から天候が回復したことにより、前週比20％の増加となった。群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　秋田県、北海道等から入荷したが、前年同期比4％の減少となった。需要がありながらも全体量が多く、荷動き鈍く相場は下落し、秋田県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に群馬県等から入荷したが、前年同期比1％の微減となった。荷動きは鈍く、相場は下落傾向で、埼玉県産の価格は前年同期比で弱保合となった。

なす　高知県を中心に熊本県等から入荷したが、前週比14％の減少となった。高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に千葉県等から入荷し、前年同期比4％の増加となった。熊本県産の価格は前年同期比で保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に宮崎県等から入荷したが、東北産の出荷がほぼ終了し、前週比10％の減少となった。引き合いは多く相場は上昇傾向で、茨城県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年11月第1週）