根菜類道産は終盤。はくさい増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年10月第4週（10月22日〜10月28日）の概況より。開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。1日平均入荷量は総量5,734t（前週比96％、前年同期比97％）。

日ごとの動き

前週比ではかぼちゃ、ねぎ、さといも等が増加したが、なす、ほうれんそう、トマト等が減少し、4％の減少となった。

前年同期比では、ミニトマト、ピーマン、かぶ等が増加したが、じゃがいも、たまねぎ、かぼちゃ等が減少し、3％の減少となった。

市況は前週比で区々、前年同期比で弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　青森県、千葉県等から入荷したが、北海道産の出荷がほぼ終了し、前週比で2％の減少となった。気温が下がり需要が増えて荷動きは良好となっており、青森県産の価格は強含みとなった。

にんじん　北海道を中心に入荷したが、北海道産が終盤に近付いて出荷減少し、前週比2％の減少となった。北海道産の価格は弱保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に千葉県等から入荷したが、群馬県産が終盤で出荷減少し、前週比で6％の減少となった。群馬県産の価格は弱含みとなった。

レタス　茨城県を中心に入荷したが、長野県産の出荷が終了し、前週比18％の減少となった。これまでの安値から引き合いが強まって相場は上向き、茨城県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷し、茨城県産の出荷量増加により、前週比12％の増加となった。気温が下がり需要が増えてきて、相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、関東産が気温低下により生育鈍化して入荷量が減少し、前週比27％の減少となった。群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　北海道を中心に青森県等から順調に入荷し、前週比17％の増加となった。気温が下がり需要が増えて荷動きは良好で、北海道産の価格は強保合となった。

きゅうり　群馬県、埼玉県等から入荷したが、関東産が気温低下のため生育鈍化して入荷量が減少し、前週比11％の減少となった。数量不足感が強まって相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

なす　高知県を中心に入荷したが、群馬県、栃木県産が終盤かつ気温低下で出荷量減少し、前週比27％の減少となった。高知県産の価格は保合となった。

トマト　北海道、千葉県等から入荷したが、北海道産、青森県産が最終盤で、熊本県産は裂果が散見され数量が伸び悩み、前週比25％の減少となった。全体量の減少から引き合いが強まり相場は上昇傾向で、北海道産の価格は強保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に岩手県等から入荷したが、東北産が冷え込みにより数量減少し、前週比13％の減少となった。茨城県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年10月第4週）