はくさいなどに干ばつの影響

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年7月第4週（7月23日〜7月29日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週6日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量4,991t（前週比100％、前年同期比90％）。

前週比ではえだまめ、レイシ、トマト等が増加し、かぼちゃ、じゃがいも、たまねぎ等が減少した結果、増減なしとなった。

前年同期比では、なす、レイシ、とうもろこし等が増加したが、はくさい、にんじん、ほうれんそう等が減少したため、10％の減少となった。

市況は、前週比は区々、前年同期比は弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷したが、北海道産が高温と干ばつの影響から数量減少し、前週比5％の減少となった。気温高く需要は低調ですが、数量減によって相場は上昇し、北海道産の価格は強保合となった。

にんじん　青森県を中心に北海道等から入荷したが、青森県産が終盤で数量減少し、前週比8％の減少となった。全体量は十分で荷動きは鈍く、相場は下落し、青森県産の価格は弱保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷したが、岩手県産がやや干ばつ気味、群馬県産は定植作業があることから数量減少し、前週比6％の減少となった。量販店需要はそこそこで、外郭市場からの引合いがあり、相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷し、前週比5％の増加となった。荷動きは良好で、相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、長野県産が干ばつの影響から生育が停滞しており、前週比9％の減少となった。長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷したが、群馬県産、茨城県産ともに高温の影響で数量が少なく、前週比10％の減少となった。全体的に引き合いが強く、相場は上昇し、群馬県産の価格は強含みとなった。

ねぎ　茨城県を中心に青森県等から入荷し、前週比で1％の微増となった。量販店、飲食店の需要が芳しくなく、相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷し、東北産の数量が日々増量しており、前週比14％の増加となった。全体量の増加によって相場は下落し、福島県産の価格は弱保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷し、良天候から関東産の順調出荷が続き、前週比10％の増加となった。荷動きは鈍く相場は下落し、群馬県産の価格は弱含みとなった。

トマト　北海道、青森県等から順調に入荷し、前週比21％の増加となった。荷動きはまずまずあるも数量が潤沢なことから、相場は下落し、北海道産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県、岩手県等から入荷し、東北産の順調出荷により、前週比4％の増加となった。荷動きは鈍く相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年7月第4週）