食品の安全には科学・コミュニケーションの世界・リスクベースの仕組み作り

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.08(2014.04.16)を発表した。

注目記事

【WHO】食品安全イニシアチブの促進/2022年までの戦略的計画

 食品安全イニシアチブの促進:食品由来人獣共通感染症対策を含む食品安全のための2013~2022年の戦略的計画は、2010年5月の第63回世界保健総会(World Health Assembly)の決議にもとづき、食品安全・食品由来人獣共通感染症分野の2013~2022年の優先課題にかかわる活動実施の枠組みを明確に示したもの。世界保健機関(WHO)の第12次一般事業計画(2014~2019年)の中で事業カテゴリー5の食品安全分野の計画の根拠となっている。

 3つの世界的な戦略的方向性を設定し、それぞれの目的、および全体の任務遂行のために必要な具体的な活動の詳細を説明している。

全体の任務
食品由来疾患の実被害を減少させることにより、加盟各国の健康安全保障を強化し、持続可能な発展を確保する。
3つの戦略的方向性
1. 食品由来の健康リスクを低減するため、フードチェーンの各段階での対策に科学的根拠を提供する。
2. 国際的および国内的な分野横断的協調を促進し、コミュニケーションと提言を強化する。
3. 加盟各国でのリスクベースの統合食品安全システムの開発・強化において、リーダーシップと支援を提供する。

【Eurosurveillance】2011年オランダのサルモネラは緑豆モヤシのサルモネラだった

 Eurosurveillanceによると、2011年10~11月、ドイツでそれまでで最大規模のサルモネラ(Salmonella Newport)感染アウトブレイク(患者数106人)が発生し、オランダでも20人の患者が報告された。アウトブレイク調査として、分析疫学調査、ヒトおよび食品由来株の分子生物学的タイピング、食品追跡調査などが行われた。

 調査により、オランダのスプラウト生産業者(生産業者A)の施設で採取された緑豆モヤシ検体から血清型不詳のサルモネラが検出され、ドイツのスプラウト流通業者の施設で行われた通常サンプリングでS. Newportに汚染された緑豆モヤシが見つかっていたことがわかった。このため、スプラウトが原因食品であるとする仮説の検証が行われた。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.08(2014.04.16)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2014/foodinfo201408m.pdf

今号の目次

【世界保健機関(WHO)】
1. 食品安全イニシアチブの促進:食品由来人獣共通感染症対策を含む食品安全のための2013~2022年の戦略的計画

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. Foster Farmsブランドの鶏肉製品に関連して複数州にわたり発生している多剤耐性サルモネラ(Salmonella Heidelberg)感染アウトブレイク(2014年4月9日付更新情報)

【カナダ食品検査庁(CFIA)】
1. 2010~2011年に行われたカンタロープのサルモネラ汚染調査の結果

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. 食品および水由来疾患と人獣共通感染症プログラムネットワークの第5回年次会議

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【Eurosurveillance】
1. 緑豆モヤシに関連したサルモネラ(Salmonella Newport)感染アウトブレイク(ドイツおよびオランダ、2011年10~11月)

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. イングランドの食品法実施規範の更新版を発行
2. 生乳の規則の今後に関する公開集会の様子がオンラインビデオで視聴可能

【アイルランド食品安全局(FSAI)】
1. アイルランド食品安全局(FSAI)の電話相談窓口への食品関連の苦情件数が2013年に12.5%増加

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. オランダでの食品の供給とその消費の状況の変化

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報
食品安全情報(微生物)No.8 / 2014(2014.04.16)