アレルギー低下に関連の表示

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.19(2017.09.13)を発表した。

注目記事

【AFSCA】卵のフィプロニル

 ベルギー連邦フードチェーン安全庁(AFSCA)が、卵のフィプロニルに関する専用ウェブサイトの英語版を公開した。その中で、消費者向けFAQ及び問題の時系列などを発表している。

※ポイント:EUで大騒動になっている鶏卵のフィプロニル汚染が最初に発覚したベルギー当局が、英語でも専用サイトを立ち上げました。このサイトでは、回収対象の鶏卵リストやそのコードの読み方を紹介するページならびに報道発表へもリンクされていますし、問題発覚から現在までの経緯が簡単にまとめられた時系列も公表されているので、この問題の全体像がわかりやすいサイトになっています。

 この他、EU RASFFには他国産の卵のフィプロニルに関する通知が多数出ていますので参考にしてください。またEUとは別途問題になっている韓国では、政府が残留動物用医薬品の検査体制を強化し、フィプロニルを含む複数の農薬について検査項目にその代謝物も含めることにしたようです。

【FDA】FDAは早期ピーナッツ導入とピーナッツアレルギーの発症リスクの低下を関連させる限定的健康強調表示を認める

 入手可能な科学的根拠の系統的レビューを行った後、FDAは重症アトピー性皮膚炎及び/あるいは卵アレルギーのある乳児向けに、4~10カ月齢の間に挽いたピーナッツを含む食品を摂取することと5才までにピーナッツアレルギーを発症するリスクを減らすことの間の関連性を説明する限定的健康強調表示(qualified health claims)の使用について執行の自由裁量を行使すると決めた。記載内容にはその強調表示を支持する科学的根拠のレベルを正確に伝えるための限定的文言や免責条項などが必要だとしている。

※ポイント:以前は、アレルギー予防のためにはそのアレルゲンとなる食品を乳幼児期には食べさせないようにするという考え方が主流でした。しかし科学の進歩とともにアレルギーに関する新たな科学的知見が得られるようになり、本年1月にNIH傘下の国立アレルギー感染症研究所(NIAID)が国内で発症者の増加が問題になっているピーナッツアレルギー予防のための臨床ガイドラインを公表し、その中で以前の考え方とは逆に乳幼児期にピーナッツを含む食品を導入するよう助言したために話題となっていました。

 今回の限定的健康強調表示はその助言の根拠にもなった一つの臨床試験に基づいたものであり、FDAはその有効性を認識して表示することには反対しないと述べています。ただし、この導入は保護者が勝手に行えるようなことではなく、表示には予め医師と相談することを必ず記載することも強調しています。

【FSA】FSAは社会科学の能力についてのレビューを発表

 FSAは社会科学能力についてのレビューをKing’s College Londonに委託した。このレビューでは、FSA内の社会科学の能力と、FSAの戦略を支援するだろう最良の根拠と能力を同定し選択肢を評価した。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.19(2017.09.13)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2017/foodinfo201719c.pdf

今号の目次

【WHO】

1. 国際鉛中毒予防行動週間

【EP】

1. フィプロニルによる鶏卵汚染事件およびそれが食品供給網に及ぼす影響について:近況報告

【EC】

1. パブリックコメント募集:食品と接触するニスやコーティングやプラスチックのビスフェノールA

2. 査察報告書

3. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】

1. 乳幼児に乳幼児期栄養生理学に基づいた食事を与え始める時期を科学的に判断するための、補助食品の導入年齢と健康状態との関連についての体系的な検討に関する公式文書

2. FoodEx2閲覧ソフト―ユーザーガイド

3. 香料グループ評価

4. 遺伝子組換え関連

5. 肉用鶏および育成中の採卵鶏向けのAvatec® 150G(ラサロシドAナトリウム)の安全性と有効性および、肉用鶏、育成中の採卵鶏、肉用七面鳥、採卵を目的としないマイナー鳥種(キジ、ホロホロ鳥、ウズラ、ヤマウズラ)向けの認可条件の変更

【FSA】

1. 卵のフィプロニル更新

2. FSAは社会科学の能力についてのレビューを発表

3. TRS Wholesale Ltdは法的制限を超過したアフラトキシンの濃度のためTRS Whole チリ・エキストラ・ホットを回収措置

4. 大量のDNP(ジニトロフェノール)が食品犯罪対策において押収された

5. FSAの9月理事会用ペーパー発表

6. 英国複数年全国コントロール計画2016年次報告書発表

【COT】

1. 2017年9月5日の議題

【NHS】

1. Behind the headlines

【ASA】

1. ASAはLongaim社が運営するCandy Kittensに対し指導

【AFSCA】

1. 卵のフィプロニル

【FDA】

1. FDA長官Scott Gottlieb, M.D.からの声明、米国市民が明確かつ一貫したカロリーと栄養の情報を入手できることを保証するFDAの役割に関して;今度のガイダンスはより大きな明確性と確実性をもたらすだろう

2. FDAはDSHEA以前の食品成分リストの開発について議論する公開会合を開催する

3. FDAは早期ピーナッツ導入とピーナッツアレルギーの発症リスクの低下を関連させる限定的健康強調表示を認める

4. 公示

5. 警告文書

【CDC】

1. 金属ブレスレットに関連する乳児の鉛中毒-コネチカット2016

【USDA】

1. USDAは「FoodKeeper」アプリにリコール情報を統合

【FSANZ】

1. ピーナッツアレルギーのある消費者に複数のリコールについて警告

2. 食品基準改定

【APVMA】

1. APVMAモデル評価枠組みについて業界からの意見を募集

【TGA】

1. 2017ARCS年次会合でのTGAのプレゼン

2. リコール

【MFDS】

1.日本産輸入食品の放射能検査の結果

2. 勃起不全治療薬の類似物質が検出された無申告の輸入「EXTパワープラス(EXT Power Plus)」製品の回収措置

3. 卵のフィプロニル関連記事(3-1. 釈明資料、3-2. 政府発表)

【その他】

・食品安全関係情報(食品安全委員会)から

・(EurekAlert)専門家が食用動物に使用される抗生物質を減らすための米国の政策ロードマップを発表

・(EurekAlert)研究が回遊性シーフードの放射能に関する懸念を否定する

・(EurekAlert)1日三回タンパク質を食べることが高齢者を強くする

・(EurekAlert)国際研究が脂肪と炭水化物を適度に摂取することが健康にとってベストであることを示す

・(EurekAlert)報告書:全粒穀物は直腸結腸がんリスクを下げ、加工肉は上げる

・(EurekAlert)アプリコットカーネル抽出物で男性がシアン化物中毒になった

・(EurekAlert)誇大広告に注意-科学の「偏った解釈」は広く行われている、研究者が警告