マヌカハニーに科学的定義を

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.09(2017.04.26)を発表した。

注目記事

【FAO】食品安全のためのリスクコミュニケーションハンドブック

 国連食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)が、生物学的、化学的および物理的ハザードに関連した食品安全のリスク管理を支援するリスクコミュニケーションに関する実践的原則および最良事例をまとめたハンドブックを公表した。掲載項目は次の通り。

  1. 食品安全リスクコミュニケーションとは何か、なぜ重要なのか
  2. よいリスクコミュニケーションの原則
  3. 食品安全リスクについてのコミュニケーションの前に検討すべき重要事項
  4. 食品安全リスクコミュニケーションを実行に移す(実践的ガイド)

※ポイント:非常にわかりやすいハンドブックです。原則論に加えて、成功した具体事例を示してそこから得られる教訓を説明しているのでイメージしやすく、とても実践的な内容になっています。事例は、米国FDAのコメ中ヒ素、アフリカの主食のアフラトキシン汚染、米国の果実・野菜の農薬、カナダの加工肉のリステリアアウトブレイク、ガーナのコレラアウトブレイク再発、米国の生鮮ほうれん草のE.Coli O157、ほ乳瓶のビスフェノールAなどさまざまです。

【EFSA】食品中の残留農薬:消費者へのリスクは依然として低い

 欧州食品安全機関(EFSA)はEUにおける食品中の残留モニタリング計画の2015年報告書を公表した。報告によると、EUで消費される食品の大部分は残留農薬を含まない、あるいは規制値の範囲内での残留が続いている。2015年にEU全域で集められた食品検体の97%以上が規制値内で、53%余りで定量可能な残留がないことが明らかになった。

※ポイント:EUでは加盟国が実施した残留モニタリング検査の結果をEFSAが取りまとめています。報告内容には、予め決められた共通の対象品目・農薬について検査を実施する「EU共通管理計画(EU-coordinated control programme:EUCP)」と各国が独自の計画で実施している「各国管理計画(national control programme)」があります。毎年次報告書として公表されているのですが、読んでいていつも重要だと感じるのは、違反した品目/農薬の残留濃度について必ず急性・慢性暴露によるリスクを評価していること、また国別の報告で違反の原因とフォローアップがまとめられているところです。

【MPI】MPIはマヌカハニーの科学に基づいた定義と新輸出要件に関する意見募集を開始する

 ニュージーランド一次産業省(MPI)は、ニュージーランド産マヌカハニーの証明に関する科学的な定義案を発表した。海外市場で販売されている当該製品の信憑性について疑問が生じていることから、高価値の輸出品の地位を維持するために3年計画で分析法と定義を確立した。定義はマヌカハニーに含まれる化学物質とDNAの検査結果に基づく。本件について2017年5月23日まで意見を募集し、同年6月末の発効を目標としている。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.09(2017.04.26)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2017/foodinfo201709c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. IPCS国際鉛中毒予防週間

【FAO】
1. 世界のサプライチェーンに違法な漁獲を入れないように魚を「海から食卓まで」追跡する
2. 新しいパートナーシップは消費者を飢餓ゼロの推進者として認識
3. 食品安全のためのリスクコミュニケーションハンドブック

【EC】
1. 食品獣医局(FVO)査察報告書
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 食品中の残留農薬:消費者へのリスクは依然として低い
2. エストニアの国家食事調査
3. ニバレノール及びその修飾型の健康ベースのガイダンス値を設定することの妥当性
4. 哺乳類毒性と環境毒性における内分泌かく乱性の評価に関する農薬ピアレビュー予備会議の結果
5. リボフラビンの食事摂取基準について意見募集
6. 遺伝子組換え関連
7. 飼料添加物関連

【FSA】
1. Jason FeeneyがFSA長官に任命された
2. ウェールズの最新「食品とあなた」調査報告発表
3. 北アイルランドの最新「食品とあなた」調査報告発表
4. FSAスコットランド

【DEFRA】
1. 食品表示:産地

【PHE】
1. PHE2015受動的ラドン検出器相互比較

【NHS】
1. Behind the headlines

【ASA】
1. ASAとCAP年次報告書2016

【BfR】
1. オランダと協力して:動物実験代替法をより受容する
2. 食品の放射性物質を分析する研究

【RIVM】
1. 変えるとき:持続可能で健康的なヨーロッパのために行動を適応する

【ANSES】
1. 生殖毒性としてのフタル酸ジイソオクチルのANSESの分類提案のパブリックコメント募集
2. アクリル酸2-メトキシエチルのANSESの分類提案のパブリックコメント募集
3. 粒状の銅のANSESが提案した分類にパブリックコメント募集
4. 二酸化チタンナノ粒子(添加物E171):新たな生物学的影響を確認する必要がある
5. 動物用医薬品安全監視:ANSESは有害影響のオンライン報告を促進する

【FSAI】
1. ヒスタミン高濃度のためAldi社のSkellig Bayキハダマグロステーキをリコール

【DAFM】
1. 大臣は食品飲料部門に必要な将来のスキルについての報告書を発表

【FDA】
1. FDAの研究者らは「チップの上の臓器」技術を評価する
2. FDAはデジタル病理学用の初めてのホールスライドイメージングシステムの販売を認める
3. FDAはオーストラリアを米国と同等の食品安全システムを持つと認める
4. リコール情報
5. 警告文書

【CDC】
1. レストランの食物アレルギー対応-選んだ6ヶ所、米国、2014

【NIH】
1. ファクトシート:コリン

【FTC】
1.「NutriMost究極の脂肪消失システム」の販売業者がFTCと和解

【CFIA】
1. 企業向け通知-CFIAの肥料安全部門ウェブサイト更新
2. 要約:2015-2016グリホサート検査

【FSANZ】
1. 食品基準改定
2. 官報告知

【TGA】
1. 安全性警告

【NSW】
1. Wagonga Inlet Narooma藻類毒素警告

【MPI】
1. MPIはマヌカハニーの科学に基づいた定義と新輸出要件に関する意見募集を開始する

【FSSAI】
1. 2015~2016年次報告書
2. FSSAIは170ヶ国以上の食品基準にオンラインアクセスできるようになった

【その他】
・(ProMED-mail)中毒、ベラドンナ 米国(第3報):ホメオパシー生歯製品リコール
・(ProMED-mail)ターメリック点滴 米国(カリフォルニア):致死
・(ProMED-mail)パーム油、有害 英国:(イングランド)イヌ死亡、警告
・(ProMED-mail)スコンブロイド中毒-米国:ベトナム経由輸入魚、リスク
・(EurekAlert)EU と 米国の食用色素規制のマッピング
・(EurekAlert)トランス脂肪酸の摂取制限が心臓発作による入院減少と関連
・(EurekAlert)イリノイ大学の研究が、消費者が牛肉や鳥肉を買うときにどの性質が最も重要なのかランキングする
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