ビタミンDサプリ過剰に注意

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.25(2016.12.07)を発表した。

注目記事

【FDA/USDA】消費者向け情報:食品廃棄を減らすためのヒント

 米国食品医薬品局(FDA)は消費者向けの情報として、食品廃棄を減らすためのヒントを状況別(食料品店、台所、家)にまとめて提供した。さらに米国農務省(USDA)は食品廃棄削減の取り組みの一つとして食品や飲料の保存に関する助言を提供する消費者向けアプリ「FoodKeeper」を開発した。

※ポイント:これまでにも何度かご紹介していますが、海外では食品廃棄削減への取り組みが進んでいます。今号では米国以外にも英国食品基準庁(FSA)がクリスマスを迎えるにあたり食品廃棄削減を呼びかけています。日本での消費者への普及・啓発の取り組みについては下記の消費者庁のウェブサイトをご参照ください。

食べもののムダをなくそうプロジェクト~食品ロス削減のため、できることから始めよう~(消費者庁)
http://www.caa.go.jp/adjustments/index_9.html

【NHS】Behind the headlines:レビューが最新のビタミンDの公式ガイダンスに疑問を提示

 英国国営保健サービス(NHS)は、British Medical Joulrnal(BMJ)に掲載されたビタミンDサプリメント摂取に関する研究報告をもとにしたメディア報道に対して、その研究内容とビタミンD欠乏症の説明とともに総合的に判断した結論を発表した。

※ポイント:基本的にこの記事は、食事からのビタミンD摂取が不足し、日光を浴びる時間が少ない英国人を対象にした意見になっています。しかし、この説明の中で重要なのは、食事から摂ることが理想的であること、不足していない人では追加摂取によるメリットは得られないこと、逆に過剰摂取になると健康被害を生じる可能性があるということです。栄養素の中には、必要な量と摂りすぎになる量との差がわずかなものもあります。安易にサプリメントに頼ろうとするのではなく、まずは自分の食事を見直して、もし心配な場合には医学的に欠乏しているのか診断を受けてからにしましょう。

【EU】食品および飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

 今号でご紹介した2016年第47週~第48週のRASFF(とくに警告通知)には、非常に沢山の未承認新規食品成分、食品サプリメントが報告されている。

【FAO】第83回JECFA会合の要約

 2016年11月8~17日、イタリア・ローマで開催されたFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)の第83回会合の要約が公表された。今回の会合で評価された食品中汚染物質は、アフラトキシン、フモニシン、ジアセトキシスシルペノール、ステリグマトシスチン、グリシジルエステル類、3-モノクロロ-1,2-プロパンジオール(3-MCPD)エステルであった。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.25(2016.12.07)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201625c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. IPCS:化学物質ロードマップ
2. WHO紀要

【FAO】
1. 第83回JECFA会合の要約
2. コーデックス委員会

【EC】
1. 健康、環境、新興リスクに関する科学委員会(SCHEER):おもちゃのアルミニウムの溶出限度を採択するにあたってのアルミニウムの耐容摂取量についての科学的意見の要請
2. 食品ロスと食品廃棄:EUプラットフォームキックオフ会合
3. 食品および飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EMA】
1. 飼料添加物関連

【FSA】
1. FSAは抗菌剤耐性の根拠のレビューを発表
2. FSA北アイルランド:北アイルランドの食品業者の90%が食品衛生格付けを表示していると予想される
3. 食品を冷凍することでクリスマスの廃棄を減らせる
4. 食品中のマスクドマイコトキシンとその腸での放出や取り込みの評価

【DEFRA】
1. ネオニコチノイド殺虫剤
2. 農薬製造業者とミツバチに関するコミュニケーション

【PHE】
1. ニュースレター

【NHS】
1. Behind the headlines

【DWI】
1. 水を知る

【BfR】
1. 食品詐欺師を見つけ出す
2. 加工係数に関するBfRデータ収集

【FSAI】
1. FSAIはアイルランド広告基準局と協力して、アイルランド市場における食品広告の基準を向上させる

【FDA】
1. FDAは2017-2018に発行される食品表示規制の二年に一回の単一法令遵守日を発表
2. メニュー表示遵守日の明確化
3. 単離あるいは合成非消化性炭水化物の有用な生理作用の評価:科学的データ、情報、意見募集
4. 消費者向け情報
5. リコール情報
6. 公示
7. 警告文書

【EPA】
1. EPAは新しいTSCA規制でレビューされる最初の化合物の名前を発表

【USDA】
1. USDAのFoodKeeperアプリは公開データを用いて消費者に食品を安全で新鮮に維持させる
3
2. USDAは肉と家禽製品の栄養成分表示改訂を提案
3. 新しいプロセスでフレンチフライのアクリルアミドを速やかに分析
4. ワシントン州での自生GE小麦検出に関する更新
5. 二つの原産国が表示してある魚の話

【Health Canada】
1. ヘルスカナダは水棲昆虫を守るためにネオニコチノイドのイミダクロプリドの農業使用管理計画に意見募集予定

【CFIA】
1. 2013-2014 缶詰食品のビスフェノールA
2. 2013-2014 表示されていないクッキーのアレルゲンやグルテン
3. 2013-2015 ベーキングパウダー、ベーキングミックス、焼き菓子類、およびパン類に含まれるアルミニウム
4. CFIAはカナダの食品表示について第三段階の意見募集を開始する

【FSANZ】
1. オーストラリアの安全な食品-食品安全基準のガイド

【TGA】
1. 安全性警告

【NSW】
1. Twofold Bay地域藻類毒素警告-更新

【MPI】
1. 公衆衛生警告-貝のマリンバイオトキシン

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 2016年、海外のインターネット直接購入製品検査の結果
3. 植物の果実や種子の摂取時に注意してください!
4. 食品安全レベルをすぐに知ることができるように
5. 回収措置

【FSSAI】
1. 新しいウェブサイト:食品強化リソースセンター

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(EurekAlert)現在の根拠は病気予防のためのビタミンDサプリメントを支持しない
・(EurekAlert)飽和脂肪の大量摂取は心疾患リスクの増加と関連
・(EurekAlert)韓国の甲状腺がん「流行」はスクリーニングのせい
・(EurekAlert)自家製ハーブティーの混入物が女性を命に関わる状態にした
・(EurekAlert)ボディービルダーのナチュラルオイル注射に懸念
・(EurekAlert)米国の公衆は食品科学について分裂している
・(EurekAlert)研究が2015年の世界のがんと死亡を推定