中国産茶の農薬使用が管理されていながら検出例が出る理由

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.07(2014.04.02)を発表した。

注目記事

【EC】食品獣医局(FVO)査察報告書:中国、フランス、エクアドル、インド

 欧州委員会(EC:Food Safety: from the Farm to the Fork)食品獣医局(FVO)の査察報告書を抜粋する。

中国―茶の農薬
 2013年10月16~24日に中国で実施された、EU輸出向け茶の残留農薬の管理状況に関する査察。EU向けの生産・加工・輸出者は国家品質監督検査検疫総局(General Administration of Quality Supervision, Inspection and Quarantine)に登録が必要であり、管理されている。
 EUの最大残留基準に適合するよう強化しているが、輸出前検査の分析対象は9~13農薬のみであり、中国で流通している600農薬に比べて数が少なく、輸出管理の信頼性に影響を与えている。他国を介して違法輸出及び積み替えが行われ、また茶の生産者が政府機関による指導を受けているにもかかわらず認可されていない農薬を使用するため、RASFF通知に該当する件数が多い。
中国―生きた動物及び動物製品の、動物用医薬品を含む残留物質及び汚染物質の管理評価
 2013年11月7~21日に中国で実施された、EU輸出向け生きた動物と動物製品の残留物のモニタリングに関する査察。一般的に満足のいく結果であり、前回の査察で勧告された点はほぼ処理され進展している。
中国―水産物
 2013年11月4~13日に中国で実施された、EU輸出向け水産物の管理状況に関する査察。十分満足のいく管理が行われている。
インド―ピーナッツのアフラトキシン汚染
 2013年10月21日~11月1日にインドで実施されたピーナッツのアフラトキシン汚染管理評価査察。前回の査察の勧告をほぼ改善しているが、検体管理施設の一つが十分に管理されていない。

【FSAI】食品のマーケティング用語の使用についてパブリックコメントを募集

 アイルランド食品安全局(FSAI:Food Safety Authority of Ireland)は、アイルランドにおける食品のマーケティング用語の使用についてパブリックコメントを募集する。食品について特定のマーケティング用語の整合性を確保し、消費者の利益と小規模事業者を保護するための実施規範(COP)案に基づく。消費者を含む全ての関係者からの意見を求めている。

 同実施規範では、「Artisan/Artisanal:職人芸の、匠の」「Farmhouse:農場内家屋の、田舎の」「Traditional:伝統的」「Natural:ナチュラル」といった、食品を説明する用語の使用に関する規定を示している。法的拘束力はない。

【EFSA】抗議者団体がEFSAの施設に侵入した事件についての声明

 3月20日に抗議者団体がEFSAの施設に無理矢理侵入して、EUでのGMO申請を評価しているEFSAの役割を非難した。EFSAは、市民が自分たちの意見を平和的に主張する権利は尊重する。しかしながら、今回の抗議者が自分たちの意見を伝えるために選択した手段については残念に思う。EFSAは、EFSAの仕事に強い見解をもつ人たちも含む関係者や圧力団体との協議記録を誇りに思っている。EFSAはすべての意見を聞くことを確保するために大きな資源を割いており、将来もそうするつもりである。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(化学物質)No.07(2014.04.02)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2014/foodinfo201407c.pdf

今号の目次

【EC】
1. 食品獣医局(FVO)査察報告書:中国、フランス、エクアドル、インド
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. アスパルテームに関するFAQ
2. 食品と飲料水中のクロムの存在に関する公衆衛生リスクについての科学的意見
3. ミツバチの多様なストレス要因の統一環境リスク評価に向けて:欧州での研究プロジェクトレビュー、不足している知識と助言
4. EFSA敷地内での事件についての声明
5. 保護された作物(温室やカバー下で栽培されている作物)からの農薬やその代謝物の環境への放出のクラスタリングやランキングについてのEFSAのガイダンス案
6. EFSA . ECDC報告:ヒト、動物、食品中細菌に抗生物質耐性が継続的に検出されている
7. 動物飼料添加物関連

【FSA】
1. ヤギの調整乳は牛乳アレルギーの乳児の解決法ではない
2. 食物アレルギー研究:外食行動

【HSE】
1. 2014年企業への残留モニタリングデータの要請

【ASA】
1. ASA裁定

【RIVM】
1. 提供される食品と食品摂取の変化
2. Model-Then-Add :多様な摂取分布のための通常摂取モデリング
3. ハーブ製品についての欧州と国の規制概要
4. 無機汚染物質の地下水漏出:地下水についてのオランダ土壌質指令の影響評価

【ANSES】
1. 欧州化学機関(ECHA)はビスフェノールAを生殖毒性物質として厳しく分類するというANSESの提案を採用
2. 紅麹を含む食品サプリメント:摂取する前に医療専門家に尋ねよう

【FSAI】
1. 食品のマーケティング用語の使用についての国民の意見募集開始

【FDA】
1. 回収情報
2. FDAは報告義務食品登録と食料品店での消費者への広報用情報についての知見を求める
3. 意見募集期間の延長
4. 警告文書
5. 公示:Vitaccinoコーヒーには表示に記載のない医薬品成分が含まれる
6. FDAは輸入食品の事前通知に関するガイダンス案を発表

【NTP】
1. NTPテクニカルレポートピアレビュー委員会予告

【CFIA】
食品安全情報(化学物質)No.7/ 2014(2014. 04. 02)
2
1. アクリルアミド検査した食品に健康上の懸念はない
2. アンチモン検査したジュースとボトル入り水は安全

【FSANZ】
1. 新興問題モニタリング2014年2月
2. 食品基準通知

【TGA】
1. 補完医薬品登録に必要なエビデンスのガイドライン
2. 安全性警告

【香港政府ニュース】
1. 有毒植物の摂取による男性の中毒
2. 未登録中国薬リコール
3. ハーブティーに対応

【MFDS】
1. 参考資料 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 食品中のベンゼン(Benzene)、リスク懸念のない水準
3. 韓国内流通食品の放射能安全管理システムの強化
4. 食品中異物:虫やカビが最も多く、夏・秋に集中
5. 鉛( Pb )基準を超過して検出されたバングラデシュ産のウコンの粉製品の回収・廃棄措置
6. 生活の中で高カフェイン飲料の摂取に注意!
7. 2014年の試験・検査機関の管理強化計画

【HSA】
1. HSA は“Via.X For Men”には表示に記載のない強力な成分が含まれると警告

【その他】
・(ProMED-mail)殺鼠剤中毒、子ども 中国(第2報):(YN)致死性
・(EurekAlert)食品サプリメントの傾向は国により違う
・(EurekAlert)Elk川へのウエストバージニア化学物質流出事故は大気や水を汚染している