カキ5倍増。サンマ、カツオ増

2025年9月第4週(2025年9月26日〜2025年10月2日)

カキ(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年9月第4週(2025年9月26日〜2025年10月2日)の概況より。
1日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ9%の増加。前年同期は2024年9月27日〜2024年10月3日。
1日平均取扱数量は総量1,136t(116%、95%)。このうち鮮魚類は630t(前週比109%、前年同期比108%)、冷凍魚類は276t(前週比144%、前年同期比71%)、塩干加工品は230t(前週比112%、前年同期比101%)。

日ごとの動き

9月26日(金)週末の取引、全般に入荷水準は低かったが、買い一服から荷動きは停滞気味だった。サンマとカツオ、イワシはれぞれ弱保合、アジとスルメはともに小幅下落、サバは保合、ブリは小動きにとどまった。相場全体では弱保合。

9月27日(土)休市前の取引、依然買い気低調。イワシとサンマはともに1〜2割、ブリは1割それぞれ下落、カツオは小安く、サバは小甘い、スルメは堅調、アジは小動きだった。相場全体では小安い。

9月29日(月)週明けの取引、買い気はやや上向き。サンマは1〜3割続落、サバは1〜3割、アジは1〜2割ともに下落、カツオは小幅続落、スルメは小高く、ブリは小動き、イワシは保合った。相場全体では続落。

9月30日(火)休市前の取引、月末市で買い気は低調。サバは1〜2割続落、ブリは1〜2割下落、アジは軟調、スルメは小反発、カツオは強保合、サンマとイワシはともに小動きだった。相場全体では小幅続落。

10月2日(木)休市明けの取引、月初めもあり買い気は上向き、荷動きはおおむね良好だった。ブリとサバはともに小反発、カツオは堅調、サンマは小幅下落、スルメは小反落、アジは弱保合、イワシは保合った。相場全体では区々。

品目別の動き

アジ 中型が長崎と佐賀、中小型が長崎主体に入荷。前週に比べ数量は7%増加、価格は中型が1割安、中小型が3.5割強安。

サバ 宮城主体に入荷。前週に比べ数量は12%増加、価格はわずかに下落。

イワシ 北海道と愛知主体に入荷。前週に比べ数量は57%減少、価格は変わらず。

スルメイカ 青森と北海道主体に入荷。前週に比べ数量は11%減少、価格はわずかに上昇。

カツオ 鹿児島主体に入荷。前週に比べ数量は26%増加、価格は1.5割弱安。

サンマ 北海道主体に入荷。前週に比べ数量は27%増加、生サンマの価格は1割安。

ムキカキ 数量は5倍に増加。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年9月第4週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ40.28982各地14,0405,4391,94410883
海外9,5045,9544,536117113
メバチ54.314097各地※冷凍2,9161,234972100122
アジ45.4107108長崎ほか1,9445833249083
長崎中小4323783246475
サバ23.8112111宮城1,18850832498105
イワシ7.243113北海道 ほか86437827010083
スルメイカ15.589228青森ほか1,5121,10275610294
冷スルメイカ2.6236200各地2,3762,160
サンマ122.2127221北海道7,5601,14554090161
各地解凍972648
カレイ8.09899北海道75657232458
青森ほかマコ1,6201,05886411098
北海道アカ8646804329079
北海道アサバ67589101
ハマチ5.99154愛媛ほか野〆2,0521,9981,944103168
塩サケ21.3150100北海道トキ2,7002,4842,376100
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類6.2132102岩手ほか1,188756
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ21.712648鹿児島3,24090754086131
キンメダイ5.7130248東京ほか10,8002,1601,51210980
ムキカキ0.550083三陸6,4804,2302,16084
各地3,2402,700

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week