
国立医薬品食品衛生研究所が集めた食品の安全性に関する国際機関や各国公的機関等の最新情報から。米国で、宅配料理に関連するサルモネラ感染アウトブレイクが発生しており、米国疾病予防管理センターは関連商品を廃棄するか販売元に連絡するように助言している。
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【米国】宅配料理に関連のサルモネラ
米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)、複数州の公衆衛生・食品規制当局および米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)は、複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Enteritidis)感染アウトブレイクを調査するためさまざまなデータを収集している。
疫学データは、Metabolic Meals社製の宅配料理がS. Enteritidisに汚染され、本アウトブレイクの感染源となっている可能性があることを示している。
各州・地域の公衆衛生当局は、患者が発症前1週間に喫食した食品に関する聞き取り調査を行っている。聞き取りが実施された患者12人のうち10人がMetabolic Meals社の調理済み料理の喫食を報告した。
CDCは、本件に関連したMetabolic Meals社製品を喫食しないよう注意喚起しており、自宅に当該製品を保存している場合は、廃棄するかMetabolic Meals社に連絡するよう助言している。
(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)
目次
【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 宅配料理に関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Enteritidis)感染アウトブレイク(2025年9月5日付初発情報)
2. Deepブランドの冷凍食品に関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Anatum)感染アウトブレイク(2025年9月10日付更新情報)
3. そのまま喫食可能な(ready-to-eat)食肉・家禽肉製品に関連して複数州にわたり発生したリステリア(Listeria monocytogenes)感染アウトブレイク(2025年3月13日付最終更新)
【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. 感染症の予防と管理に関する将来の課題―欧州の公衆衛生対策とレジリエンスを強化するための戦略的予測アプローチ
【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)
【アイルランド食品安全局(FSAI)】
1. アイルランド食品安全局(FSAI)がリステリア(Listeria monocytogenes)に起因する最近の食品回収に関し消費者に注意喚起
【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)】
1. 「科学の実践(Science in Action)」:世界食品安全デー(2025年6月7日)
- 食品安全情報
- http://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/index.html
- 食品安全情報(微生物)No.19(2025.09.17)
- https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2025/foodinfo202519m.pdf