鮮魚取扱量は前週比15%減

2025年7月第2週(2025年7月11日〜2025年7月17日)

豊洲市場(イメージ)

東京都中央卸売市場(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)が発表した2025年7月第2週(2025年7月11日〜2025年7月17日)の概況より。
16日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べ15%の減少。前年同期は2024年7月12日〜2024年7月18日。
1日平均取扱数量は総量1t(1%、1%)。このうち鮮魚類は1t(前週比1%、前年同期比1%)、冷凍魚類は1t(前週比1%、前年同期比1%)、塩干加工品は1t(前週比1%、前年同期比1%)。

日ごとの動き

7月11日(金)週末の取引、買い気はおおむね順調。初サンマは昨年の初荷の高値に比べ4割安く、カツオは3〜4割上伸、イワシは小反発、サバは堅調、アジは強保合、スルメとブリはともに保合った。相場全体では小反発。

7月12日(土)休市前の取引、買い気が強かったこともあり、全般に小高い値動きとなった。スルメは3割ほど値を上げ、アジは小幅上伸、サバは小高く、カツオとブリはともに強保合、イワシは保合った。相場全体では小幅続伸。

7月14日(月)週明けの取引、天候悪化で買い気は弱め。アジは1〜3割続伸、ブリは堅調、サバは強保合、カツオは軟調、スルメは弱保合だった。相場全体では堅調。

7月15日(火)休市前の取引、入荷は少なかったが、天候悪化で買い気は低調。イワシは小高く、アジは強保合、サンマは初荷から大幅に下落、スルメは小甘い、ブリは弱保合、カツオは小動き、サバは保合った。相場全体では小動き。

7月17日(木)休市明けの取引、入荷は増えたものの、天候も回復したため、買い気は上向いた。スルメは浜高もあって5割急伸、カツオは2〜4割上伸、サバは堅調、アジとブリはともに強保合、イワシは弱保合だった。相場全体では堅調。

品目別の動き

アジ 中型、中小型ともに宮城主体に入荷。前週に比べ数量は31%減少、価格は中型が0.5割弱高、中小型が2割高。

サバ 宮城主体に入荷。前週に比べ数量は17%減少、価格は2.5割高。

イワシ 鳥取主体に入荷。前週に比べ数量は40%減少、価格は0.5割強高。

スルメイカ 青森主体に入荷。前週に比べ数量は26%減少、価格は1割高。

カツオ 千葉と宮城主体に入荷。前週に比べ数量は18%減少、価格は0.5割強高。

サンマ 北海道主体に入荷。前週に比べ数量は50%増加。

参考:卸売市場で使う市況用語メモ

主な水産物の市況(2025年7月第2週)
品名一日平均取扱数量(t)主産地銘柄卸売価格(円/㎏)及び中値比較
取扱数量前週比前年同期比高値中値安値前週比前年同期比
マグロ38.67893各地16,2004,8941,728130104
海外23,76012,7984,644316102
メバチ44.89667各地※冷凍2,8081,100842100110
アジ34.96997宮城86458332410464
宮城中小54012093
サバ17.58378宮城864486324125113
イワシ14.36083鳥取1,62039232410791
スルメイカ10.27484青森2,1601,16654011089
冷スルメイカ1.012571各地2,3762,160
サンマ1.2150150北海道324,00052,6506,480
各地解凍972648
カレイ7.38896北海道6485043249164
青森ほかマコ1,080648
北海道アカ8646484329777
北海道アサバ
ハマチ6.210052愛媛ほか野〆1,9441,8361,782102165
塩サケ16.513998北海道トキ3,240100
北海道アキ1,6201,5121,404100165
タラ類2.59666
宮城ぶわ1,7281,620
カツオ22.68244千葉ほか2,5921,102486106170
キンメダイ9.066196東京ほか4,8601,6638649672

豊洲市場調べ。卸売価格(高値、中値、安値)の単位はkg/円。「各地※」は海外を含む。

東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
https://www.shijou.metro.tokyo.lg.jp/torihiki/week