なす群馬、栃木から順調に入荷

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2023年7月第3週（7月14日〜7月20日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量5,129t（前週比102％、前年同期比101％）。

日ごとの動き

前週比ではかぼちゃ、にんじん、はくさい等が減少したが、レイシ（にがうり）、えだまめ、ミニトマト等が増加したため、2％の増加となった。

前年同期比でははくさい、オクラ、かぼちゃ等が減少したが、いんげん、レイシ（にがうり）、とうもろこし等が増加したため、1％の微増となった。

市況は前週比で弱含み、前年同期比で強含みとなった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷した。青森県産は他品目の作業による影響が続き減少したが、北海道産が順調に入荷したことから前週比で4％の増加となった。気温が高い状態が続いているため荷動きはかなり鈍く、北海道産の価格は弱保合となった。

にんじん　青森県を中心に北海道等から入荷したが、北海道産早場産地は終了、青森県産は大雨で入荷が少ない日があったことから、前週比で12％の減少となった。青森県産の価格は強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷し、前週比で3％の増加となった。需要はほどほどにあり、数量が予想よりやや少なく、群馬県産の価格は保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、長野県産は前週の雹による被害の影響が一部残ったことや干ばつ傾向により、前週比で6％の減少となった。荷動きはやや鈍いものの、全体量が少ないことから相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、長野県産は高温による干ばつの影響で出荷量が伸び悩み、前週比で10％の減少となった。需要は減退しているものの数量が少なめなことから相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、前週比で3％の減少となった。平場産地物は高温の影響で品質低下も見られる。荷動きはやや鈍めだが、数量が少なめだったことから群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から入荷したが、前週比で1％の微減となった。関東産は暑さの影響で太物が少ないが、連休前で荷動きはよく、茨城県産の価格は保合となった。

きゅうり　、福島県を中心に岩手県等から入荷し、前週比で4％の増加となった。連休前後の需要があったことから荷動きはよく、福島県産の価格は弱保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から順調に入荷し、前週比で17％の増加となった。連休前で荷動きはよく、群馬県産の価格は保合となった。

トマト　北海道を中心に青森県等から入荷し、前週比で11％の増加となった。連休前で荷動きはまずまず良好で、大玉傾向なことから小玉の引き合いが強く、北海道産の価格は保合となった。

ピーマン　茨城県産は出荷ピークを過ぎ漸減しているものの、岩手県産など東北産が順調に入荷し、前週比で2％の増加となった。前週まで相場が上昇していたため、荷動きは鈍くなり相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

じゃがいも　茨城県、静岡県等から入荷したが、長崎県産は終了、静岡県産は6月の台風の影響から数量回復してきているが、前週比で2％の減少となった。気温が高いことから需要は減退し荷動きは鈍いものの、茨城県産の価格は強含みとなった。

たまねぎ　兵庫県を中心に佐賀県等から入荷したが、兵庫県産の出荷は増えているものの、佐賀県産が豪雨の影響で減少したため、前週比で2％の減少となった。比率の少ない小玉の引き合いが強くなっており、兵庫県産の価格は強含みとなった。

主な農産物（野菜）の市況（2023年7月第3週）