普通みかんが早生に追いつく

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年12月第2週（12月9日〜12月15日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量2,117t（前週比100％、前年同期比102％）。

日ごとの動き

前週比では、かき、りんご、西洋なし等が減少したが、キウイ、ほしがき、不知火等が増加したため、増減なしとなった。

前年同期比ではアールスメロン、不知火、みかん等が減少したが、キウイ、西洋なし、かき等が増加したため、2％の増加となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で弱含みとなった。

品目別の動き

みかん　愛媛県を中心に長崎県等から入荷し、前週比6％の増加となった。普通みかんの出荷が増えており、早生みかんとほぼ同程度の数量となった。愛媛県産普通、早生の価格はともに保合となった。

不知火　熊本県を中心に鹿児島県等から入荷し、前週比44％の大幅な増加となった。熊本県産の価格は保合となった。

りんご　青森県を中心に長野県等から入荷したが、前週比8％の減少となった。価格は青森県産「ふじ」は弱含み、「王林」は弱保合となった。

西洋なし　山形県を中心に入荷したが、シーズン後半に入ったことから、前週比6％の減少となった。山形県産「ラ・フランス」の価格は弱保合となった。

かき　福岡県を中心に岐阜県等から「富有」を中心に入荷したが、「富有」が終盤に入ったことから、前週比45％の大幅な減少となった。福岡県産「富有」の価格は弱含みとなった。

いちご　栃木県産「とちおとめ」を中心に福岡県産「あまおう」等が入荷し、各産地からの出荷が増えていることから、前週比22％の増加となった。クリスマスを前に業務需要も徐々に高まっていることから、価格は栃木県産「とちおとめ」、福岡県産「あまおう」、佐賀県産いちごさん」、静岡県産「紅ほっぺ」は保合となった。

アールスメロン　静岡県、熊本県等から入荷し、前週比18％の増加となった。前週比では多いものの、前年比では熊本県産が少ないため全体として不足感が強く、静岡県産の価格は保合となった。

キウイ　福岡県を中心に栃木県等から入荷し、前週59％の大幅な増加となった。福岡県産の価格は保合となった。

ほしがき　長野県を中心に富山県等から入荷し、前週比57％の大幅な増加となった。価格は長野県産「市田」は弱保合、福島県産「アンポ」は保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2022年12月第2週）