いちご着色進度が早まり出荷増

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2022年11月第4週（11月25日〜12月1日）の概況より。
開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。
1日平均入荷量は総量2,100t（前週比92％、前年同期比102％）。

日ごとの動き

前週比では、いちご、りんご、アールスメロン等が増加したが、みかん、かき、西洋なしなどが減少したため、8％の減少となった。

前年同期比ではアールスメロン、みかん、いちご等が減少したが、かき、西洋なし、りんご等が増加したため、2％の増加となった。

市況は前週比で保合、前年同期比で強含みとなった。

品目別の動き

みかん　愛媛県を中心に長崎県等から入荷したが、愛媛県産の入荷量が減少したため、前週比14％の減少となった。愛媛県産早生の価格は保合となった。

りんご　青森県、長野県等から「ふじ」、青森県、岩手県等から「王林」を中心に各産地から潤沢に入荷したことから、前週比3％の増加となった。価格は青森県産「ふじ」は強保合、「王林」は弱含みとなった。

西洋なし　山形県を中心に入荷したが、前週比1％の微減となった。山形県産「ラ・フランス」の価格は強保合となった。

かき　奈良県、福岡県等から「富有」、愛知県を中心に静岡県等から「次郎」、新潟県を中心に山形県等から「平核無」が入荷したが、前週比13％の減少となった。奈良県産「富有」および愛知県産「次郎」の価格は強保合、新潟県産「平核無」は弱含みとなった。

いちご　栃木県産「とちおとめ」を中心に、福岡県産「あまおう」、静岡県産「紅ほっぺ」等が入荷した。気温が高いことから着色進度が早まり出荷が増えたため、前週比54％の大幅な増加となった。12月を前に需要も限られていることから、価格は前週比で栃木県産「とちおとめ」は保合、福岡県産「あまおう」および静岡県産「紅ほっぺ」は弱保合となった。

アールスメロン　静岡県、熊本県等、各産地からの出荷量が増えていることから、前週比3％の増加となった。ギフト需要の時期が近いことから価格はやや上昇し、静岡県産の価格は強保合となった。

主な農産物（果実）の市況（2022年11月第4週）