夏ねぎ生育遅れで全体量少ない

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年4月第3週（4月16日〜4月22日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,741t（前週比99％、前年同期比101％）。

前週比ではほうれんそう、かぼちゃ、たまねぎ等が増加したが、たけのこ、にんじん、じゃがいも等が減少し、1％の微減となった。

前年同期比では、ごぼう、たけのこ、じゃがいも等が減少したが、かぼちゃ、キャベツ、レタス等が増加し、1％の微増となった。

市況は、前週比が強含み、前年同期比が弱含みとなった。

品目別の動き

だいこん　千葉県等から入荷したが、千葉県産・茨城県産が前週の降雨の影響あり数量が落ち着き、前週比5％の減少となった。荷動きはまずまず良好で千葉県産の価格は強保合となった。

にんじん　徳島県を中心に青森県等から入荷したが、徳島県産が細物傾向なため出荷を遅らせており、前週比26％の減少となった。荷動きは良好で相場は上昇し、徳島県産の価格は強保合となった。

キャベツ　神奈川県を中心に千葉県、愛知県等から入荷し、特に千葉県産が大幅に出荷増となり、前週比13％の増加となった。荷動きは良好で引き合いが強まり、神奈川県産の価格は強保合となった。

レタス　茨城県を中心に兵庫県等から入荷したが、低気温による生育鈍化のため、茨城県産を中心に出荷減少し、前週比6％の減少となった。数量少なく引き合いが強まり、茨城県産の価格は強保合となった。

はくさい　茨城県を中心に入荷し、前週は降雨の影響あり出荷量が減少したが、今週は数量が回復して、前週比1％の増加となった。荷動きは良好で引き合いが強まり。茨城県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から順調に入荷し、前週比2％の増加となった。夏ねぎは生育遅れのため全体量少なく、引き合いが強まり、千葉県産の価格は強保合となった。

きゅうり　埼玉県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比1％の微減となった。GW明けの潤沢な出回りに備えて相場は下げ傾向となり、群馬県産の価格は弱含みとなった。

なす　高知県を中心に入荷し、前週は曇天や低温の影響で数量が伸び悩みましたが、今週は全体量微増となり、前週比3％の増加となった。荷動きは良好で、高知県産の価格は強保合となった。

トマト　熊本県を中心に栃木県等から入荷したが、前週比8％の減少となった。荷動きは鈍く相場は下落し、熊本県産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に宮崎県等から入荷し、茨城県、高知県産が増量傾向で前週比6％の増加となった。茨城県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年4月第3週）