アジ3割増、イワシは5割減

東京都中央卸売市場(豊洲市場水産農産品課)が発表した2020年11月第2週(11月6日〜11月12日)の概況より。

日ごとの動き

11日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週に比べわずかに増加。

1日平均取扱数量は総量1,314t(前週比93%、前年同期比101%)。このうち鮮魚類は656t(前週比102%、前年同期比101%)、冷凍魚類は263t(前週比72%、前年同期比96%)、塩干加工品は394t(前週比98%、前年同期比102%)。

11月6日(金) 週末の取引、買い気はやや上向き。イワシが2〜5続伸、カツオは1〜4割上伸、アジは2〜4割下落、サバは2〜3割反落、ブリは弱保合、相場全体では区々

11月7日(土) 休市前の取引、前荷薄から買い気が上向き、サンマがストック品ながら下げ渋るなど、荷動きはおおむね順調。サバ、ブリは強保合、サンマはしっかり、アジは高値疲れ気味で続落、相場全体では強保合

11月9日(月) 週明けの取引、買い気はやや上向き。スルメが浜高から小高く、メジは堅調、アジは2割続落、サンマは1〜2割下落、相場全体では小動き

11月10日(火) 休市前の取引、買い気は振るわなかった。イワシは1〜3割、ブリは1〜2割それぞれ上伸、サンマは1割反発、サバは1割下落、メジは弱保合、相場全体では区々

11月12日(木) 休市明けの取引、買い気はまずまず。サバ、サンマは強保合、イワシは2〜5割反落、カツオは1〜2割下落、スルメは1割続落、相場全体では軟調

品目別の動き

アジ 中型が長崎、中小型は長崎や新潟を主体に入荷、前週に比べ数量は34%増加し、価格は中型が3割弱安、中小型が約0.5割安。

サバ 青森を主体に入荷、前週に比べ数量は8%増加し、価格はわずかに下落

イワシ 北海道を主体に入荷、前週に比べ数量は54%減少し、価格は約1割安。

スルメイカ 青森や石川を主体に入荷、前週に比べ数量はわずかに減少し、価格はわずかに上昇

カツオ 鹿児島や宮城を主体に入荷、前週に比べ数量は28%減少し、価格は4割強高。

生サンマ 岩手を主体に入荷、価格は1割弱安。

ムキカキ 31%増加し、三陸産の価格はほぼ変わらず。

主な水産物の市況(2020年11月第2週)

品目1日平均上場数量(t)前週比(%)前年同期比(%)主産地銘柄卸売価格(㎏/円)
マグロ33.477103各地6,423
海外3,719
メバチ60.312089各地※冷凍894
アジ50.9134117長崎421
長崎ほか中小459
サバ29.6108115青森328
イワシ7.64632北海道450
スルメイカ17.598257青森ほか1,063
冷スルメイカ2.812133各地-
サンマ45.29064岩手648
北海道ほか解凍-
カレイ7.29663北海道662
青森ほかマコ675
北海道アカ745
北海道アサバ432
ハマチ37.9106168愛媛ほか野〆810
塩サケ17.78089北海道トキ1,674
北海道アキ972
タラ類21.3110109岩手ほか-
宮城ぶわ-
カツオ15.67279鹿児島ほか842
キンメダイ6.58076東京ほか1,987
ムキカキ15.4131133三陸2,028
各地2,052
「各地※」は海外を含む。
豊洲市場調べ。価格は中値。
東京都中央卸売市場週間市況(東京都中央卸売市場豊洲市場水産農産品課)
http://www.shijou.metro.tokyo.jp/torihiki/week/