恢復するチェーン 外食産業再生(12)モノからコトへの回帰を 2012年2月13日 奥井俊史 日本の外食産業は、外食という“コト”を“モノ”として扱うことで成長してきた。しかし、それを見直し、外食の消費体験に視点を移した“コト売り”に回帰していくことが、今後の成長の糸口になるはずだ。
恢復するチェーン 外食産業再生(11)外食チェーンは模倣されるしくみを持っている 2012年2月6日 奥井俊史 外食チェーンが用いるノウハウは、いずれ公開されることが前提となる。また、外部のノウハウを用いれば、当然それは他社でも採用される。日本の外食チェーンは構造的に模倣される宿命にある。
恢復するチェーン 外食産業再生(10)顧客の店舗への関与は希薄 2012年1月30日 奥井俊史 外食チェーンでは、接客の時間や人的な要素が削減される上に、営業の中にアフターセールスサービス(A/S)の要素を取り込んでいない。このため、顧客の店舗とのかかわりは希薄であり、“リピート”を増やすには1回ごとの販促(SP)に成功しなければならない。
恢復するチェーン 外食産業再生(9)形だけのブランド管理(2) 2012年1月23日 奥井俊史 日本の外食チェーンの多くが高度にビジュアル・アイデンティティ(VI)の管理を行っていながら、ブランドとしての御利益にあずかることができていないのは、顧客の消費体験に結び付いていないためだ。
恢復するチェーン 外食産業再生(8)形だけのブランド管理(1) 2012年1月16日 奥井俊史 日本の外食チェーンのブランド管理は、とくにビジュアル・アイデンティティ(VI)が厳格に行われている。そのレベルの高さは各種のプレミアム・ブランドをしのぐが、現実のブランド管理には成功していない。
恢復するチェーン 外食産業再生(7)強すぎる価格コンシャス 2012年1月9日 奥井俊史 日本の外食チェーンは、計画的に“値下げ”を志向しているケースが多い。一般に“値引き”は行っていないが、やはり業界全体として価格競争に陥っていくことは避けがたい。
恢復するチェーン 外食産業再生(6)店舗の自主性自発性の強すぎる抑制(2) 2012年1月2日 奥井俊史 外食チェーンが取っている、中央集権的組織形態、店舗の自主性や独自性を抑制するしくみでは、真に強い組織は作りにくい。ボトムアップを建前上認めていないことは、組織の統合を阻害することにもつながる。
恢復するチェーン 外食産業再生(5)店舗の自主性自発性の強すぎる抑制(1) 2011年12月26日 奥井俊史 外食チェーンでは、直営店と他人資本による店舗とを問わず、店舗の自主性や独自性を抑制する仕組みを取っている。このしくみの中では、店舗での創意工夫はマニュアル違反となる。
恢復するチェーン 外食産業再生(4)強すぎる製造業化志向 2011年12月19日 奥井俊史 日本の外食産業は原料調達から顧客への商品提供・消費までのあらゆる段階をモジュール化しており、外食チェーンはそれを組み合わせるプロデュースを業とする形になっている。これは強みである半面、弱点も潜在する。
恢復するチェーン 外食産業再生(3)強すぎるキャッシュアンドキャリー志向(2) 2011年12月12日 奥井俊史 キャッシュアンドキャリー化とそれを志向した接客の簡素化によって低価格高収益のフォーマットを作ってきた日本の外食産業であるが、それこそが今日の外食産業の限界の元となっているのではないか。
恢復するチェーン 外食産業再生(2)強すぎるキャッシュアンドキャリー志向(1) 2011年12月5日 奥井俊史 日本の外食産業はチェーンストア化を進めるプロセスで、キャッシュアンドキャリー化かそれを志向した接客の簡素化を強化しながら発展してきた。
恢復するチェーン 外食産業再生(1)「顧客満足度=価格満足度」の常識は正しいのか 2011年11月28日 奥井俊史 今週から外食産業の中核をなす外食チェーンの特徴を見ていく。この過程では、これまで成長の源泉とされていた“外食産業の常識”が、現在の低迷の要因となっていることを指摘し、最終的に外食産業を新しく発展させるための視点を共有したい。
恢復するチェーン 価格競争から脱出する10の作戦 2011年11月21日 奥井俊史 企業内・企業間であるべき連鎖・連携について考え直す連載。さまざまなチェーンを見てきた結果、どのチェーン、どの業態でも、低価格競争の渦に飲み込まれていることが悩みの一つとわかった。次回から外食産業について論ずるが、その前に、価格競争から脱出する10の方法を提示しておく。
恢復するチェーン 価格破壊志向型 vs 希望小売価格実現志向型(4) 2011年11月14日 奥井俊史 企業内・企業間であるべき連鎖・連携について考え直す連載。このシリーズで言う「チェーン・ビジネス」の範囲と、一般に行われている業種・業態分類の特徴を見ている。今回は、価格戦略でグループ分けをした場合も、現実には、同じ商品を扱いながら価格破壊志向型で行くチェーンと希望小売価格実現志向型で行くチェーンが併存している。
恢復するチェーン 価格破壊志向型 vs 希望小売価格実現志向型(3) 2011年11月7日 奥井俊史 企業内・企業間であるべき連鎖・連携について考え直す連載。このシリーズで言う「チェーン・ビジネス」の範囲と、一般に行われている業種・業態分類の特徴を見ている。今回は、価格戦略でグループ分けをした場合の、希望小売価格実現志向型チェーンについて述べる。