再考・ワイン物流改善 酒造は農地の除染に手を貸せる 2012年1月5日 大久保順朗 1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故では、欧州ワイン産地はろ過で対応した。これが可能ということは、今日のわが国の放射能汚染対策にも応用可能な知恵があるということではないか。
再考・ワイン物流改善 信頼を損ねる事象はいくつでも起き得る 2011年12月29日 大久保順朗 食品については、どの時代にも不正や不可解な事件・事象が起き得る。そうした不安が消費を冷やすことのないよう、国も業界も強いリーダーシップをもって表示やトレーサビリティの整備に努めるべきだ。
再考・ワイン物流改善 均質・大量生産時代と原産地表示問題 2011年12月22日 大久保順朗 今後、ワイン業界はビール業界のように均質な製品の大量生産が行われる時代に入っていくことも予想される。しかし、そうした時代にあっても、原産地の特徴と責任を明らかにする表示の整備は重要な課題になっていくだろう。
再考・ワイン物流改善 逆浸透膜式濃縮機がもたらす変化 2011年12月15日 大久保順朗 逆浸透膜式濃縮機の普及がもたらす変化はまだまだある。品質的に下位にあるはずのワインの品質が格段に上がることはもちろん、これまで顧みられなかったブドウ品種の復活といったことも考えられる。
再考・ワイン物流改善 消えゆく加熱濃縮果汁添加ワイン 2011年12月8日 大久保順朗 逆浸透膜式濃縮機の普及で、ワインの補糖の様子は一変している。今日、加熱濃縮果汁添加ワインの味を確かめられるのは、スペイン産のある銘柄以外にはなくなってしまった。
再考・ワイン物流改善 リーファー輸送で補糖方法の変化に気付く 2011年12月1日 大久保順朗 ワインのリーファー輸送で健康なワインが安定して手に入るようになったことで、ワインに生じるダメージの原因と結果を結び付けるためのテストも行いやすくなった。そこで、ワインに行われる補糖についての推理も進み、意外な発見もあった。
再考・ワイン物流改善 ラベルに潜む危険(2) 2011年11月24日 大久保順朗 ワインのラベルでとかく問題を生じやすいのは、年号表示をメイン・ラベルではなく、肩ラベルで行っている場合だ。これは蔵元での貼り付けミスの可能性もあるもので、偽装も行われやすいので要注意だ。しかし、最も重要で効果が上がる対処法は、そもそも結露を起こさないことだ。
再考・ワイン物流改善 ラベルに潜む危険(1) 2011年11月17日 大久保順朗 ボトルの結露の結果、ラベルが破損・汚損し、貼り替える必要を生じる場合もある。だが、これにはやっかいな問題もある。とくに注意が必要なのは、傷のついたラベルを剥がす方法と、貼り替え用ラベルの管理だ。まず、そもそもワインのラベルというものがどのようなものかから説明する。
再考・ワイン物流改善 結露との闘い 2011年11月10日 大久保順朗 ワインのリーファー輸送が本格化するにつれて、改善すべき課題もいくつか浮上してきた。その一つが、主にリーファー・コンテナから保冷倉庫に移動する際に発生する結露だ。これを封じ込め、品質を保つには、作業上の対策とハードによる対策があるが、それぞれ一長一短がある。冷蔵倉庫の空調のしくみの理解も必要だ。
再考・ワイン物流改善 篠田次郎先生の優しさにふれる 2011年11月3日 大久保順朗 ワインのリーファー輸送提案に対する業界人の拒絶反応に遭う中、思いもよらなかった人から激励を受けた。その方のご厚意に浴した思い出を記しておきたい。
再考・ワイン物流改善 洋酒輸入業者各社の逆鱗に触れたリーファー輸送提案 2011年10月27日 大久保順朗 ワインのリーファー輸送を開始する企業が続く一方、既存輸送法で地位を築いてきた各社からは猛烈な反発があった。その中には、私がぜひ一緒に歩みたいと考えていた会社も含まれていた。
再考・ワイン物流改善 吉崎和明氏と日本リカー(3) 2011年10月20日 大久保順朗 吉崎氏がヒット商品を獲得したことで、日本リカーのリーファー輸送はよいスタートを切った。そして、同社が契約している倉庫を取材させてもらったとき、我々は作業担当者から驚くべきセリフを聞くのだった。
再考・ワイン物流改善 吉崎和明氏と日本リカー(2) 2011年10月13日 大久保順朗 日本リカーの吉崎氏は勘の働く男だった。ネゴシアンとシャトーに詳しくないかと思わせながら、何でもないように鉱脈を掘り当ててくるようなところがあった。
再考・ワイン物流改善 吉崎和明氏と日本リカー(1) 2011年10月6日 大久保順朗 国内のワイン・インポーターが次々にリーファー輸送を採用していく中、自社が遅れをとってはと業を煮やしている男がいた。彼はある発見の機会を作ってくれたし、素晴らしいヒット・メーカーでもあった。
再考・ワイン物流改善 “ワインのリーファー輸送”で得た恩恵(3) 2011年9月29日 大久保順朗 ワインのリーファー輸送の実現によって、私たちは何を得たのか。3回にわたって確認している。最大の恩恵は、低温ダメージへの認識が深まったことだ。また、品物に問題が発見された場合に原因をつきとめやすくなったことも大きい。