客数減続く。販促は効き売上増

2025年11月

日本フランチャイズチェーン協会(JFA)はJFAコンビニエンスストア統計調査月報2025年11月度を発表した。全店売上高は9899億6500万円(前年同月比102.7%)だった。既存店売上高は9509億5300万円(前年同月比102.4%)、既存店客数12億7054万9000人(同98.7%)、既存店客単価748.5円(同103.7%)だった。

 JFAによる「全般的動向」は以下のとおり。

今月はブラックフライデーをはじめとする販促施策等により、おにぎり、調理パン、揚げ物、菓子が好調に推移、客単価も伸びたことから、全店・既存店ともに売上高が前年を上回る結果となった。

また、昨年と比べ気温が低かったことにより、中華まん、カウンターコーヒー、ホット飲料も好調だった。

店舗売上高

 全店売上高は9899億6500万円。前年同月比259億1600万円増(+2.7%)。前月比338億9900万円減(−3.3%)。既存店売上高は9509億5300万円。前年同月比220億0900万円増(+2.4%)。前月比323億3600万円減(−3.3%)。

 全店・既存店はともに9カ月連続のプラス。

来店客数

 全店客数は13億3353万2000人。前年同月比1832万6000人減(−1.4%)。前月比6763万8000人減(−4.8%)。既存店客数は12億7054万9000人。前年同月比1683万2000人減(−1.3%)。前月比6449万5000人減(−4.8%)。

 全店は4カ月連続のマイナス・既存店は5カ月連続のマイナス。

平均客単価

 全店客単価は742.4円。前年同月比29.3円上昇(+4.1%)。前月比11.7円上昇(+1.6%)。既存店客単価は748.5円。前年同月比26.9円上昇(+3.7%)。前月比12.0円上昇(+1.6%)。

 全店・既存店はともに11カ月連続のプラス。

商品構成比および前年増減比

日配食品
構成比36.0%(前月35.8%)/前年比103.1%。
カウンター商材(コーヒー、揚げ物、中華まん等)、米飯類(おにぎり、弁当、寿司等)、パン、調理パン、惣菜、漬物、野菜、果物、水物(豆腐等)、調理麺、卵、加工肉(ハム、ウインナー、ベーコン等)、牛乳、チルド飲料、乳製品(バター、チーズ等)、練物(ちくわ、かまぼこ等)、サラダ、和洋菓子、デザート類(ケーキ、プリン、ゼリー、ヨーグルト等)等
加工食品
構成比27.6%(前月27.8%)/前年比101.9%。
菓子類(和洋菓子を除く)、ソフトドリンク(乳飲料を除く)、アルコール飲料(ビール、日本酒、焼酎、ワイン等)、調味料(食塩、砂糖、味噌、しょう油、うま味調味料、ソース等)、嗜好品(コーヒー、お茶等)、米穀、乾物、缶詰類、冷凍食品、アイスクリーム、レトルト食品、インスタント食品等
非食品
構成比31.9%(前月32.0%)/前年比101.7%。
たばこ、雑誌、書籍、新聞、衣料品、袋物類、文具類、玩具、雑貨、ペットフード、乾電池、CD、電球・蛍光灯、電卓、燃料、サングラス、園芸用品、花火、洗剤、化粧品、医薬品、医薬部外品栄養ドリンク、紙製品、切手・はがき・収入印紙、装身具等
サービス
構成比4.5%(前月4.4%)/前年比104.0%。
プリペイドカード、コピー、ファクシミリ、宅配便、商品券、各種チケット、テレフォンカード、宝くじ、レンタル、乗車券、航空券、宿泊券等

※サービスには、電力料金、ガス料金、放送受信料、電話料金、水道料金等の公共料金等の収納代行は含まない。

店舗数

 店舗数は56,007店。前年同月比315店増(+0.6%)。前月比45店増(+0.1%)。

日本フランチャイズチェーン協会(JFA)
https://www.jfa-fc.or.jp/
調査対象
JFA正会員コンビニエンスストア本部7社:セイコーマート、セブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ、山崎製パン デイリーヤマザキ事業統括本部、ローソン