食品由来吸虫症・世界で年5600万人以上が罹患

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.20(2013.10.02)を発表した。

注目記事

【WHO】食品由来吸虫症に関するファクトシートを更新

 世界保健機関(WHO)は、食品由来吸虫症に関するファクトシートを更新した。主な内容は以下の通り。

・ 世界全体で毎年5,600万人以上が食品由来の吸虫症に1回以上罹患している。
・ 寄生虫の幼生を保有している生の魚、甲殻類または野菜の喫食によって感染する。
・ 食品由来吸虫症は東南アジアおよび南米で最も多くみられる。
・ 食品由来吸虫感染により、重度の肝疾患および肺疾患を発症することがある。
・ 食品由来吸虫症の予防および治療には安全かつ有効な薬剤がある。

●食品由来吸虫症の疫学的特徴
疾患 感染性病原体 感染源 自然界での最終宿主
肝吸虫症 Clonorchis sinensis 魚類 魚類を食べるイヌなどの肉食動物
オピストルキス症 Opisthorchis viverrini、O. felineus 魚類 魚類を食べるネコなどの肉食動物
肝蛭症 Fasciola hepatica、F. gigantica 水生野菜 ヒツジ、ウシなどの草食動物
肺吸虫症 Paragonimus spp. 甲殻類(カニ、ザリガニ (crayfish) ) 甲殻類を食べるイヌ、ネコなどの肉食動物

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.20(2013.10.02)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2013/foodinfo201320m.pdf

今号の目次

【世界保健機関(WHO)】
1. 食品由来吸虫症ファクトシート更新

【米国食品医薬品局(US FDA)】
1. Rich Products社の製品に関連して複数州にわたり発生した大腸菌O121アウトブレイクの調査
2. 輸入キュウリに関連して複数州にわたり発生したサルモネラ(Salmonella Saintpaul)アウトブレイクの調査

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 米国で発生しているサイクロスポラ症アウトブレイク(2013年9月24日付更新情報)
2. トルコからの輸入ザクロに関連して複数州にわたり発生しているA型肝炎アウトブレイク(2013年9月23日付更新情報)
3. Farm Richブランドの冷凍食品に関連して複数州にわたり発生した志賀毒素産生性大腸菌O121感染アウトブレイク(最終更新)
4. Crave Brothers Farmsteadチーズに関連して複数州にわたり発生したリステリア(Listeria monocytogenes)感染アウトブレイク(最終更新)

【カナダ公衆衛生局(PHAC)】
1. 公衆衛生通知:Gort’s Gouda Cheese Farm社製の一部のチーズに関連して発生している大腸菌O157:H7アウトブレイク(2013年10月1日付更新情報)

【カナダ食品検査庁(CFIA)】
1. 健康危害警告:Gort’s Gouda Cheese Farmブランドの一部の「Mild Gouda」チーズに大腸菌O157:H7汚染の可能性(2013年9月19日付更新情報)

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. サルモネラ(Salmonella Typhimurium)の分子生物学的サブタイピングのためのMLVA(multiple-loci variable-number tandem repeat analysis)法の開発、検証、命名および精度管理に関する国際的合意:公衆衛生上の重要性

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【イングランド公衆衛生局(UK PHE)】
1. サルモネラアウトブレイクは調理済み食肉製品の喫食に関連(2013年9月18日付更新情報)

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. サルモネラ(Salmonella Goldcoast)インシデントに関する注意喚起
2. 英国食品基準庁(UK FSA)がカンピロバクター対策の新たな戦略を発表
食品安全情報(微生物)No.20 / 2013(2013.10.02)

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報