乳児用調製乳でのサルモネラ

食品安全情報(微生物)No.02(2018.01.17)

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.02(2018.01.17)を発表した。

注目記事

【WHO、欧州】乳児用調製乳に関連したサルモネラ

 世界保健機関(WHO: World Health Organization)によると、2017年12月2日、フランスで6カ月齢未満の乳幼児のサルモネラ(Salmonella Agona)感染例が増加していることが保健当局によって確認された。その後の調査により、フランスのLactalis Nutrition Santéグループが製造した乳児用調製乳に関連したS. Agona感染アウトブレイクであることが判明した。

 本アウトブレイクは、特別な医学的配慮が必要な乳幼児のための製品を含む4種類のブランドの乳児用調製乳の喫飲に関連している。12月10日、Lactalis Nutrition Santé社は、2017年2月15日以降に製造された当該製品600バッチ以上(7,000トン以上)の市場からの撤去および回収を開始した。当該製品は50以上の国・地域に出荷されていた。

 仏当局は、該当する乳児用調製乳製品および当該製造業者が2017年2月以降に製造したその他のすべての製品の回収を命じ、その履行を監視している。回収対象製品の多くは60以上の国・地域に輸出された。フランスのINFOSAN緊急連絡窓口は、回収対象製品の出荷先の詳細について直ちにINFOSAN事務局に連絡した。国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)は、世界各国の食品安全当局が参加する国際ネットワークで、国連食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)が共同で運営している。

 INFOSAN事務局は、当該製品の流通を止め、世界中のすべての加盟国が新たな患者発生を防ぐための適切なリスク管理対策を実施できるよう、当該製品輸入国のINFOSAN緊急連絡窓口に回収対象製品の詳細情報を直ちに連絡した。

 INFOSAN事務局は、すべての消費者に対し、実行しやすい推奨手順が記載された「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存および取扱いに関するFAO/WHOガイドライン(Safe preparation, storage and handling of powdered infant formula Guidelines)」(http://www.who.int/foodsafety/publications/powdered-infant-formula/en/)に従うよう助言している。

参考「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドラインについて」(日本語版)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/070604-1.html

【アイルランド食品安全局】食品提供施設へのペットの同伴について

 アイルランド食品安全局(FSAI: Food Safety Authority of Ireland)発。食品提供施設へのペット動物(犬や猫)の同伴に関しては1950年代の規則が廃止されており、これらの動物の食品提供施設への同伴が認められる可能性があるが、一方、当該食品事業運営者の判断により、EC規則Regulation(EC)No.852/2004にもとづき、これらの動物は食品提供施設または同施設の一部エリア(食品の調理・取扱い・保管に関わるエリア)への同伴が禁止されることがある。この規則は飲食店、スーパーマーケット、小売店などに適用される。

 同伴が法律で認められる場合、これらの動物の食品提供施設への同伴の許可は最終的には当該食品事業運営者の決定に委ねられる。食品事業運営者は、これらの動物の同伴を許可する場合、過度の食品汚染リスクが発生しないことを立証しなければならない。食品事業運営者はまた、同伴を認める場所および時間の決定に当たり、潜在的危害要因の特定、リスクの可能性と重大性の検討、および有効な対策の選択を行わなければならない。

 ただし、以下の例については同伴の許可が与えられるべきである。

  • 視覚障害者を補助する盲導犬
  • 自閉症児の家族のための介助犬
  • 青年自閉症患者の介助犬
  • その他の心身障害者のためのコンパニオンドッグ
  • 上記補助犬となるための訓練を受けている子犬および成犬

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.02(2018.01.17)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2018/foodinfo201802m.pdf

今号の目次

【世界保健機関(WHO)】

1. 国外にも出荷された乳児用調製乳に関連して発生しているサルモネラ(Salmonella Agona)感染アウトブレイク(フランス)

2. 乳児用調製乳に関連して発生しているサルモネラ症アウトブレイクに国際食品安全当局ネットワーク(INFOSAN)が対応

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】

1. 複数州にわたり発生している大腸菌O157:H7感染アウトブレイク(2018年1月10日付更新情報)

【カナダ公衆衛生局(PHAC)】

1. 公衆衛生通知:ロメインレタスに関連して発生している大腸菌感染アウトブレイク(2018年1月10日付更新情報)

【欧州委員会健康・食品安全総局(EC DG-SANTE)】

1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】

1. 乳児用調製乳に関連したサルモネラ(Salmonella Agona)感染アウトブレイク

【欧州食品安全機関(EFSA)】

1. 欧州連合(EU)域内におけるそのまま喫食可能な(RTE)食品のリステリア(Listeria monocytogenes)汚染およびそのヒトへの健康リスクに関する科学的意見(草案)について開催された関係者会議

【アイルランド食品安全局(FSAI)】

1. 食品提供施設へのペット動物(犬や猫)の同伴について

【デンマーク工科大学食品研究所(DTU Food)】

1. デンマークにおけるカンピロバクター症の感染源推定

【ProMed mail】

1. コレラ、下痢、赤痢最新情報