カンピロバクター新亜種のヒト感染

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.26(2013.12.25)を発表した。

注目記事

【US CDC】カンピロバクター属菌新亜種のヒト感染例

 米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)は、カンピロバクター属菌Campylobacter fetusの新亜種のヒト感染例の疫学データをまとめた。

 カンピロバクター属菌Campylobacter fetus subsp. testudinum subsp. nov.は、新たにC. fetusの亜種として提案されている菌種で、爬虫類由来を示唆する遺伝子マーカーを持っている。本研究では、この菌種のヒト感染例9例に関する疫学データをまとめた。患者はすべて男性で、そのほとんどがアジア系であった。感染はアジア料理または爬虫類への曝露に関連している可能性がある。

【SSI】冷凍イチゴによる大規模なA型肝炎アウトブレイク

 デンマーク国立血清学研究所(SSI)は、A型肝炎患者届出数の増加を受け、2013年2月に調査を開始した。

 これによると、患者は、発症前2~6週間に国外旅行歴がなく、また従来のA型肝炎リスクグループに属しておらず、居住地はデンマーク国内のさまざまな地域に分散していた。また、A型肝炎の感染源として、冷凍ベリー類、とくに非加熱で喫食された冷凍イチゴ(デザート、スムージーなどに使用)が疑われた。2013年3月14日にこの結果が発表された。同日、デンマーク畜産食品局は、冷凍ベリー類をスムージー、ケーキのトッピング、デザートなどに使用する場合は、事前にすべて1分以上火を通すべきであるという推奨事項を発表した。

(注目記事のまとめ:FoodWatchJapan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.26(2013.12.25)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2013/foodinfo201326m.pdf

今号の目次

【汎アメリカ保健機構(PAHO)】
1. コレラの流行に関する更新情報(2013年12月23日付)

【米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)】
1. USDA FSISがサルモネラ汚染低減のための包括的な戦略を発表

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. Foster Farmsブランドの鶏肉製品に関連して複数州にわたり発生している多剤耐性サルモネラ(Salmonella Heidelberg)感染アウトブレイク(2013年12月19日付更新情報)
2. そのまま喫食可能なサラダに関連して複数州にわたり発生した志賀毒素産生性大腸菌O157:H7感染アウトブレイク(最終更新)
3. カンピロバクター属菌Campylobacter fetusの新亜種のヒト感染例

【カナダ食品検査庁(CFIA)】
1. カナダ政府が食品安全対策強化の継続を発表
2. カナダ政府が食品安全を目的とした規制の実施強化を発表

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. UK FSAが2014年度の優先研究課題に関する報告書を発表

【デンマーク国立血清学研究所(SSI)】
1. デンマークのA型肝炎(2012年)
2. 冷凍イチゴによる大規模なA型肝炎アウトブレイク

【フィンランド食品安全局(Evira)】
1. 研究セミナー:フードチェーンにおけるリステリア(Listeria monocytogenes)の汚染率と生残戦略

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報