話題のマイクロプラスチック

測定方法はなくリスクも不明

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)を発表した。

注目記事

【FDA】家畜や家禽の細胞系統由来細胞培養食品の規制に関するPerdue農務長官とGottlieb FDAコミッショナーの声明

 米国食品医薬品局(FDA)と米国農務省(USDA)は培養食品開発に家畜や家禽の細胞を使うことについて協同で監視すべきであるとの結論に達した。各々の専門性から、細胞の収集やセルバンク、細胞増殖や分化についてはFDAが、その後の製品製造や表示についてはUSDAが担当する。

※ポイント:一般的に「培養肉」と呼ばれ、家畜や家禽の細胞を培養して肉様の製品を作るという話です。今回で監視担当機関が決定したので、今後は当該製品の定義や安全性確保のための衛生管理等の詳細が具体的に決められていくものと思われます。

【EFSA】パブリックコメント募集:毒性学的懸念の閾値アプローチに関するガイダンス

 欧州食品安全機関(EFSA)は、食品の安全性評価で毒性学的懸念の閾値(TTC)アプローチを利用するために提案したガイダンスについて、パブリックコメントの募集を開始した。本ガイダンスは、ハザードデータが不完全でヒトの暴露量が低いと推定できる化学物質について、EFSAの科学的パネルや職員が安全性評価においてスクリーニングや優先順位付けするツールとしてTTCアプローチを利用するのに役立つものである。

※ポイント:TTCアプローチについては、EFSAは2012年に科学的意見を、2016年にEFSA/WHOワークショップの報告書を発表しています。今回のガイダンス案は、EFSA/WHO報告書(2016)と、その後の新しい知見を考慮して作成されました。まだ案の段階ですが、TTC値を含め全体的に先のEFSA/WHO報告書(2016)を追認した内容になっています。新しいのは、乳幼児の暴露についてTTCアプローチを使えるとしながらも、生後16週未満の乳児についてはトキシコキネティクスの違いからTTC値を3で除することを提案していることなどです。

【BfR】食品中のマイクロプラスチック- 科学者と一般の人々の間の数多くの回答されていない疑問

 ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、消費者が以前よりも食品中のマイクロプラスチックを懸念するようになったことを受けて、マイクロプラスチックに関するQ&Aを公表した。

※ポイント:メディアでもプラスチック製ストローや小売店のプラスチックバックの利用中止が話題になっているように、マイクロプラスチックは数年前から世界的に注目されています。ただ、現時点では経口摂取する可能性のあるマイクロプラスチックを定量的に測定する方法もなく、ヒトの健康にどのような影響やリスクの程度もわかっていません。

【CFIA】カナダ政府は「カナダ人のための安全な食品規制」の発効2か月前を伝える

 食品安全フォーラムにおいて、2019年1月15日にSafe Food for Canadians Act(SFCA)及びSafe Food for Canadians Regulations(SFCR)が発効予定であることが強調された。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.24(2018.11.21)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2018/foodinfo201824c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. ヒトの全ての病気のうち、60%は動物が起源-「ワンヘルス」が抗生物質の効果を維持する唯一の方法

【FAO】
1. ものを無駄にしなければ、貧窮することもない:食品ロスと廃棄を減らして食生活を改善する
2. 抗菌剤耐性-あなたが知っておくべきこと

【EC】
1. 内分泌撹乱物質:EUの市民と環境を守る将来のための戦略
2. 欧州抗生物質啓発デー2018:我々は不必要な抗生物質の使用を止めるために力を合わせなければならない
3. 査察報告書(スペイン、ブラジル、フランス、インド)
4. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 食品の安全性:食品の寄付をより簡単にするための簡略化されたアプローチ
2. 防カビ剤や殺菌剤として植物保護製品に使用されるプロポリス抽出物(プロポリスの水溶性抽出物と名付けて容認された)の基本物質申請についての加盟国とEFSAの意見募集結果
3. アクティブな食品と接触する材料に使用される、アクティブ物質架橋ポリアクリル酸ナトリウムの安全性評価
4. 欧州抗生物質啓発デー2018
5. パブリックコメント募集:毒性学的懸念の閾値アプローチに関するガイダンス
6. 食品酵素関連
7. 農薬関連
8. 遺伝子組換え関連
9. 飼料添加物関連

【NHS】
1.「赤身肉税と加工肉税」が何千人もの命を救うことができるだろうか?
2. ビタミンDががんや心発作を防ぐという「エビデンスはない」
3. 低炭水化物の食事は「長期的な体重減少を増やすだろう」

【BfR】
1. 注意、味はない!食品中のウイルスと抗菌耐性菌
2. 食品中のマイクロプラスチック- 科学者と一般の人々の間の数多くの回答されていない疑問

【ANSES】
1. メタムナトリウムを含む製品:ANSESは販売承認の取り消しを発表

【DAFM】
1. ヒスタミン高濃度のためOctopus ブランドのPacific Dried and Salted Anchoviesをリコール

【FDA】
1. FDAは植物ベースの製品の表示に乳製品の名前を使うことについての意見募集期間を延長する意向
2. FDAはアーカンソー州の食料品倉庫の衛生管理の問題のため食品と医療品を押収する
3. 家畜や家禽の細胞系統由来細胞培養食品の規制に関するPerdue農務長官とGottlieb FDAコミッショナーの声明
4. テキサスの乳児ボツリヌス症事例でハチミツおしゃぶりが疑い
5. 消費者向け情報
6. FDAはオレイン酸と冠動脈心疾患リスクに関する限定的健康強調表示のレビューを完了

【USDA】
1. WTO加盟国は農業の革新を可能にするための政策アプローチを支持

【NIH】
1. 医療関係者向けファクトシート更新

【CFIA】
1. カナダ政府は「カナダ人のための安全な食品規制」の発効2か月前を伝える

【FSANZ】
1. 食品基準通知

【NSW】
1. リコール:ミニ こんにゃくゼリー

【MPI】
1. 麻の実(hemp seed)が食品として販売可能

【香港政府ニュース】
1. ヨーロッパ産のレタスに基準値超過のカドミウムが検出される
2. カニで基準値超過のカドミウムが検出される
3. 違反情報

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2.(説明資料)京郷新聞の報道、「輸入大豆豆腐の大部分にGMO遺伝子がある」の記事について
3. 食品安全摂取ガイド対国民サービス
4. プロバイオティクス乳酸菌種、先端誘電体分析技術で確認する
5. 薄味/甘さ控えめの健康週間キャンペーンの運営
6. 食品放射能安全管理の政策発展及びコミュニケーションの改善
7. 流通卵の検査結果、不適合卵の回収・廃棄

【HSA】
1. HSAは他国で発見された不正な健康製品に関する情報を更新(9月-10月2018)

【FSSAI】
1. ガイダンスノート:使用済み調理油の取り扱いと廃棄
2. インドの輸入豆は食べても安全
3. メディアコーナー:インドのミルクのうちヒト消費用に安全でないのはたった10%、とFSSAIがいう

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(ProMED-Mail)農薬中毒、フランス(第二報):(ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏)農場労働者、化学物質禁止
・(ProMED-Mail)ドウモイ酸、カニの内臓 米国(カリフォルニア):警告
・(EurekAlert)UCLAの研究者と関係者がシーフード偽装を減らすために寿司レストランと協力
・(EurekAlert)台所用品は使用後に抗菌ナノ粒子をばらまくのか?
・(EurekAlert)食品リスクに関する一般の見解