トマト、なすなど荷動き鈍い

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年7月第2週（7月9日〜7月15日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,175t（前週比100％、前年同期比99％）。

前週比ではかぼちゃ、トマト、ねぎ、えだまめ等が増加し、ほうれんそう、はくさい、こまつな等が減少した結果、増減なしとなった。

前年同期比では、オクラ、にんじん、ねぎ等が増加したが、はくさい、レタス、えだまめ等が減少したため、1％の微減となった。

市況は、前週比は区々、前年同期比は弱保合となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から順調に入荷し、北海道産の出荷者が増え、前週比4％の増加となった。全体量の増加により、荷動きが鈍化して相場は下落し、北海道産の価格は弱保合となった。

にんじん　青森県を中心に北海道等から入荷し、前週比3％の増加となった。青森県産が順調入荷し、北海道産は早場産地が一旦終了している。青森県産の価格は強保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に長野県等から順調に入荷し、前週比7％の増加となった。全体量は十分で荷動きは鈍く、相場は下落し、群馬県産の価格は弱保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、降雨と高気温による影響で数量減少し、前週比3％の減少となった。特売需要が多く荷動きは良好で、相場は上昇し、長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、前週比18％の減少となった。消費地の気温が高く需要が低いため荷動きは鈍く、長野県産の価格は保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に茨城県等から入荷したが、雨天続きの日照不足で数量減少し、前週比21％の減少となった。全体量の減少により相場は上昇し、群馬県産の価格は強保合となった。

ねぎ　茨城県を中心に千葉県等から入荷し、産地の天候回復による数量増で、前週比15％の増加となった。全体量が増えたため荷動きは鈍化し、茨城県産の価格は保合となった。

きゅうり　福島県を中心に山形県等から入荷したが、前週比1％の微減となった。全体量不足のため荷動きは良好で、相場は上昇し、福島県産の価格は強保合となった。

なす　群馬県を中心に栃木県等から入荷したが、5％の減少となった。荷動きは鈍く相場は下落し、群馬県産の価格は弱保合となった。

トマト　北海道、栃木県等から順調に入荷し、前週比17％の増加となった。全体量は多く荷動きは鈍めで、相場は下落し、北海道産の価格は弱保合となった。

ピーマン　茨城県を中心に岩手県等から入荷し、前週比で増減なしとなった。荷動きは良好で、相場は上昇し、茨城県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年7月第2週）