北海道産根菜干ばつから回復

東京都中央卸売市場（大田市場業務課）が発表した2021年8月第5週（8月27日〜9月2日）の概況より。

日ごとの動き

開市日数は、今週5日、前週5日、前年5日。

1日平均入荷量は総量5,852t（前週比106％、前年同期比104％）。

前週比ではとうもろこし、レイシ、オクラ等が減少したが、さといも、じゃがいも、さつまいも等が増加し、6％の増加となった。

前年同期比では、オクラ、レイシ、じゃがいも等が減少したが、はくさい、さといも、キャベツ等が増加し、4％の増加となった。

市況は、前週比は保合、前年同期比は区々となった。

品目別の動き

だいこん　北海道を中心に青森県等から入荷し、北海道産は降雨があり、高温・干ばつによる品質低下から回復して増量し、前週比10％の増加となった。北海道産の価格は弱保合となった。

にんじん　北海道を中心に青森県等から入荷し、北海道産は降雨があり、高温・干ばつによる生育停滞が解消されて数量増となり、前週比9％の増加となった。荷動きは鈍化して、相場は下落し、北海道産の価格は弱保合となった。

キャベツ　群馬県を中心に岩手県等から入荷し、前週比で増減なしとなった。群馬県産の価格は保合となった。

レタス　長野県を中心に群馬県等から入荷したが、長野県産は大雨後に発生した病害やイタミの影響で数量が少なく、前週比17％の減少となった。長野県産の価格は強保合となった。

はくさい　長野県を中心に入荷し、長野県産は大雨や日照不足の影響が幾分か解消され増量し、前週比9％の増加となった。長野県産の価格は強保合となった。

ほうれんそう　群馬県を中心に岐阜県等から入荷し、岩手県産と栃木県産が大雨後の少なさから数量が回復し、前週比17％の増加となった。価格が高騰しているため、需要が減退して荷動きが鈍化し、群馬県産の価格は弱保合となった。

ねぎ　茨城県、青森県等から入荷したが、前週比で8％の減少となった。学校給食の再開で太物の需要は幾分か増えたものの、全体では荷動きは鈍く、相場は下落し、茨城県産の価格は弱保合となった。

きゅうり　福島県を中心に岩手県等から入荷し、東北産が成り疲れや日照不足による減少から数量回復し、前週比19％の増加となった。高値による反動で荷動きは鈍化、相場は下落し、福島県産の価格は弱保合となった。

なす　栃木県、群馬県等から入荷し、栃木県産と群馬県産が曇天と気温低下による減少から数量回復し、前週比14％の増加となった。荷動きは鈍く、相場は下落し、栃木県産の価格は弱保合となった。

トマト　北海道を中心に岐阜県等から入荷し、岐阜県産が出荷ピークを迎え、後続の千葉県産の数量増加により、前週比21％の増加となった。前週の相場の高まりから荷動きは鈍化、相場は下落し、北海道産の価格は弱含みとなった。

ピーマン　岩手県を中心に茨城県等から入荷し、東北産が曇天と低気温による減少から数量回復し、前週比20％の増加となった。荷動きは良好で相場は上昇し、岩手県産の価格は強保合となった。

主な農産物（野菜）の市況（2021年8月第5週）