食べる智恵

ファストフードあってのスローフード

「キルト」と言えばスコットランド人の民族衣装。おじさんたちがスカートのようなキルトをはき、肩からタータンを羽織る。そして列を組んでバグパイプを吹きながら練り歩く――映画やテレビでよく見掛ける、スコットランドの伝統を伝える光景だ。ところが意外にも、「これらの民族衣装と楽器の歴史は、それほど古いわけではない」(アンソニー・ギデンズ「暴走する世界」)。

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公序良俗に反する話題

ある時、親しい仲間数名で酒を飲んでいたときのこと。食べ物の好きなもの同士、アルコールの勢いで、最近食べたコメではどこの産地のどの銘柄がうまかったなどという話になった。

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コメの四原色

光の三原色と言えばいわゆるRGBというやつで、赤・緑・青の三色を言う。宇宙の様々な色は、この三色の強弱の加減でできている。一方、印刷物の三原色と言えばCMY。シアン・マゼンタ・イエロー。藍色、赤紫色、黄色の染料を組み合わせることで、紙などの上に(ほとんど)あらゆる色が表現できる。ただし、黒々とした黒を表現するために黒の染料も加えて、実際の印刷やカラープリンターなどではCMYK(KはkuroのKでは […]

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食べ物の死を想う

シルバニアファミリーという玩具のシリーズがある。ウサギ、ネコ、キツネ、ネズミ、リス、イヌ、クマ、それぞれの家族の人形たちと家具のおもちゃで遊ぶ、かわいらしいシリーズだ。玩具のエポック社が1985年に発売し、いまでも人気がある。東京・吉祥寺には、そのシルバニアファミリーのテーマレストラン、「シルバニア森のキッチン」がある。

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逆境の中の裏技が生んだスコッチ

スコッチ・ウイスキーの源流をたどれば、最初それは無色透明で、あの独特な香味というものはなかった。恐らく、ウォッカや甲類の麦焼酎のようなものだったに違いない。それがいわゆるスコッチ・ウイスキーへと変貌して行った歴史は、いわば受難の歴史だ。折々に立ちはだかった逆境と、それから逃れるためや裏をかくためのこざかしいことどもが、あの味を作り上げてきた。

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赤い黄身

養鶏場のニワトリは、1日に100~130gの飼料を食べる。彼らが毎日(と期待されている)生む卵の重さは、LL玉が70~76g、L玉64~70g、M玉58~64g。愛鶏園の齋藤大天氏が以前説明してくれた言葉を借りれば、「まあ、食べたものがそっくり卵んなって出て来ちゃうとイメージしてください」ということになる。……ちょっとオーバーだが、卵の重さは、毎日摂取する飼料の重さの半分以上ということだ。

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飲み物は、真っ直ぐ、船で

ボジョレー・ヌーヴォーが気になる人が増える季節だけれど、私はビールが好きなのでビールの話から。サッポロビール園には自慢がある。「サッポロビール園のビールがうまいのは、ビール工場からビア樽を転がして来て、すぐその場で飲むから。しかも、その時、ビア樽は一度もコーナーを曲がることなく、まっすぐ転がして来たまんまで飲めるのが、うまさの秘密」だそうだ。