7月の外食産業は前年並みに推移

日本フードサービス協会(JF)は2013年7月外食産業市場動向調査を発表した。

全体はほぼ前年並みに推移した。

ただし、売上高が前年同月をクリアしたのは和風と麺類のファストフード、ファミリーレストラン各業種、パブ・ビアホールで、洋風と持ち帰り米飯/回転寿司のファストフード、居酒屋、ディナーレストランは前年同月に達しなかった。

JFでは、「一部地域を除いて梅雨明けが早く、月前半は全国的に高温となり、東・西日本では猛暑日も多く、アルコール類や冷たいメニューにはプラス」「後半は東北地方の長雨や山陰地方の記録的な豪雨などが売上の不安定要因となった」としている。

事業所数(n=217)、店舗数(n=31,499)
全体 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 100.1% 101.9% 99.0% 101.1%

ファストフード

ファストフードの合計は、客単価が1.5%上昇、客数は前年同月に達せず、売上高は前年並み。

洋風は、客単価が4.4%上昇し、客数は6.5%減、売上高は2.4%減となった。

和風は、客単価が2.0%低下し、客数は5.5%増、売上高は3.3%増となった。

麺類は、客単価は前年並みで、客数は7.0%増、売上高は5.9%増となった。

持ち帰り米飯/回転寿司は、客単価がやや低下、客数は前年同月に達せず、売上高は2.5%減。

事業所数(n=57)、店舗数(n=16,368)
ファストフード 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 99.5% 102.4% 98.1% 101.5%
洋風 97.6% 99.7% 93.5% 104.4%
和風 103.3% 103.1% 105.5% 98.0%
麺類 105.9% 111.6% 107.0% 99.0%
持ち帰り米飯/回転寿司 97.5% 100.0% 99.8% 97.7%
その他 101.1% 103.2% 99.2% 102.0%

ファミリーレストラン

ファミリーレストランの合計は、客単価、客数は前年並みで、売上高は1.7%の微増。

洋風は、客数が前年同月に達しなかったが、売上高は前年並み。

和風と中華は、客単価は前年並みで、客数と売上高は微増。

焼き肉は、客単価が6.0%上昇し、客数は前年同月に達しなかったが、売上高は5.3%増となった。

事業所数(n=58)、店舗数(n=10,031)
ファミリーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 101.7% 101.5% 100.8% 100.9%
洋風 100.2% 100.7% 99.8% 100.4%
和風 103.4% 102.4% 103.2% 100.2%
中華 102.0% 104.9% 102.2% 99.8%
焼き肉 105.3% 99.7% 99.3% 106.0%

パブ・居酒屋

パブ・ビアホールは、客単価は前年並み、客数はやや増加し、売上高は4.5%増となった。

居酒屋は、客単価は前年並み、客数はやや低下し、売上高は4.8%減となった。

事業所数(n=34)、店舗数(n=2,242)
パブ・居酒屋 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 97.0% 99.5% 98.1% 98.9%
パブ・ビアホール 104.5% 101.3% 104.8% 99.8%
居酒屋 95.2% 99.2% 96.2% 98.9%

ディナーレストラン

ディナーレストランの合計は、客単価は前年並み、客数は前年同月に達せず、売上高はやや減少した。

事業所数(n=30)、店舗数(n=449)
ディナーレストラン 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 97.6% 100.2% 97.2% 100.4%

喫茶

喫茶は前年並みに推移した。

事業所数(n=18)、店舗数(n=1,901)
喫茶 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 100.3% 100.4% 99.6% 100.7%

その他

事業所数(n=20)、店舗数(n=508)
その他 売上高 店舗数 客数 客単価
合計 103.5% 110.2% 106.3% 97.3%

●日本フードサービス協会
http://www.jfnet.or.jp/