震災直後のミネラルウォーター「売り切れ」関東で最多。購入動機に地域差/キリンMCダノンウォーターズの調査

キリンMCダノンウォーターズ(東京都渋谷区、木本匡亮社長)は、2011年8月、小学生の子供を持つ母親800名を対象に「震災前後の水分補給とストックに対する意識調査」を実施した(全国/インターネット調査)。これによると、震災後に2lペットボトルのミネラルウォーターの購入量が増えた理由は、東北では断水対策、関東では放射能汚染への不安が多かったなど、地域ごとに購入動機が異なっていたことがわかった。

 震災後の3月中に2lペットボトルのミネラルウォーターを購入したと回答した母親は全体で18.0%。購入者の平均購入本数は16.91本だった。また、震災直後にミネラルウォーターが「売り切れていた」と回答した母親は48.3%だった。地域別に「売り切れていた」と回答した母親が最も多かったのは関東で78.0%で、2位の東北58.0%を20ポイント上回った。

 震災直後、ミネラルウォーターの購入量が増えたと回答した母親が挙げた理由として全体で最も多かったのは「水道水の放射能汚染への不安」36.7%で、「断水への恐れ」(32.0%)を上回った。地域別には、東北は「断水への恐れ」56.3%が、関東は「水道水の放射能汚染への不安」56.7%がそれぞれ最多。中部は「その他」60.0%が最多で、中国、四国、九州・沖縄でも「その他」が多い傾向が見られた。キリンMCダノンウォーターズでは、「関東以北への送付用として購入したのではないか」と推測している。

 2lペットボトルのミネラルウォーターのストック数の回答は、全国平均で9.84本。地域別には近畿地方が18本で最も多い。逆に少ないのは中国地方で1本だったが、震災後の3月中に購入したミネラルウォーターの平均本数は中国地方が24.58本と最も多かった。

 今夏、例年よりもミネラルウォーターの購入量が増えた理由として、最も多かったのは「節電や猛暑による熱中症対策」52.5%だった。とくにに北海道が76.5%、九州・沖縄が75.0%と多かった。

●「震災前後の水分補給とストックに対する意識調査」調査概要
調査方法:  インターネット調査
調査実施機関:楽天リサーチ
調査実施期間:2011年8月22日~8月24日
対象地域:  全国
対象者:   小学生の子供を持つ母親800名
対象者年代: 30歳~49歳