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微生物に賞をと言った大村氏

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 ノーベル医学生理学賞が北里大特別栄誉教授の大村智氏、ウィリアム・キャンベル氏(米ドリュー大学)、屠ユウユウ氏(中国中医科学院首席研究員。ユウユウは口偏に幼を2字続ける)の3名に授与されることが決まりました。

 大村氏とキャンベル氏の授賞理由は「寄生虫によって引き起こされる感染症の治療の開発」です。大村氏は微生物由来の有機化合物を多数発見し薬学研究で多くの業績を上げており、NHKの同氏へのインタビューによると、当初食糧増産に資するため動物用医薬の研究として進めてきた成果がヒトの治療にも役立てられたということです。「私よりも微生物に賞をあげてほしい」という言葉が印象的です。

 一方、屠氏の授賞理由は「マラリアの新規治療法に関する発見」で、古典的な漢方の処方から見出した治療法から成果を上げたということです。漢方が自然科学的に研究され、実績を上げたことが評価されたことは意義のあることでしょう。

 一方、このほどついにTPP交渉が大筋合意に達しました。農産物と食品は輸出を前提とした生産・製造への動きが一層活発になっていくでしょう。

 ムラを出る意識、法令の知識、市場をつかむ情報がカギとなるでしょう。

※このコラムはメールマガジンで公開したものです。

執筆者

齋藤訓之
齋藤訓之
Food Watch Japan編集長 さいとう・さとし 1988年中央大学卒業。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、農業技術通信社取締役「農業経営者」副編集長兼出版部長等を経て独立。2010年10月株式会社香雪社を設立。「FoodScience」(日経BP社)では「食の損得感情」を連載。公益財団法人流通経済研究所客員研究員。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科非常勤講師。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。日本フードサービス学会会員。著書に「有機野菜はウソをつく」(SBクリエイティブ)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、共著・監修に「創発する営業」(上原征彦編著ほか、丸善出版)、「創発するマーケティング」(井関利明・上原征彦著ほか、日経BPコンサルティング)、「農業をはじめたい人の本―作物別にわかる就農完全ガイド」(監修、成美堂出版)など。※amazon著者ページ → ※齋藤訓之のブログ →