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トランス脂肪は表示すべきか

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 最近日本でもトランス脂肪への関心が高まっていますが、先週国立医薬品食品衛生研究所が発表した食品安全情報(化学物質)No.05(2015.03.04)に興味深い動向が書かれていました。

 FSANZ(オーストラリア・ニュージーランド食品安全当局)は従来、政府への助言で一定の閾値を超えるトランス脂肪について義務表示を薦めていたのに対し、このほど技術的評価を実施した結果として、企業がすでに製品中のトランス脂肪を相当減らしていること、食品中のトランス脂肪濃度は「リスクとなる」量より十分低くなっていることが確認されたと報告しました。政府はこれを受けて、両国の食品のトランス脂肪の表示義務化は正当化できないとしたということです。

 また、食品安全情報(化学物質)の同号では、BfR(ドイツ連邦リスクアセスメント研究所)による「食品中の農薬残留物に関するQ&A」の訳も公開されています。基準設定の考え方など、国際的に共通する内容が多いのでお薦めです。

食品安全情報(化学物質)No.05(2015.03.04)
http://www.foodwatch.jp/science/nihsreport/51732

※このコラムはメールマガジンで公開したものです。

執筆者

齋藤訓之
齋藤訓之
Food Watch Japan編集長 さいとう・さとし 1988年中央大学卒業。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、農業技術通信社取締役「農業経営者」副編集長兼出版部長等を経て独立。2010年10月株式会社香雪社を設立。「FoodScience」(日経BP社)では「食の損得感情」を連載。公益財団法人流通経済研究所客員研究員。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科非常勤講師。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。日本フードサービス学会会員。著書に「有機野菜はウソをつく」(SBクリエイティブ)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、共著・監修に「創発する営業」(上原征彦編著ほか、丸善出版)、「創発するマーケティング」(井関利明・上原征彦著ほか、日経BPコンサルティング)、「農業をはじめたい人の本―作物別にわかる就農完全ガイド」(監修、成美堂出版)など。※amazon著者ページ → ※齋藤訓之のブログ →