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店では苦情食品の発生が多い

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 どうもマクドナルドの異物混入のニュースが続くようですが、実際にミスが増えるような問題があるのか、消費者が苦情を寄せやすくなったのか、メディアが熱心に情報を集めているのか、それらの複合なのかはよくわかりません。

 1日に会津若松市の店舗で発生した、チーズバーガーに「長さおよそ5mmの細い鉄」が混入していたという事案は、グリドルの焦げを削り取る作業で出た削りかすだったということでした。

NHKのニュース
http://nhk.jp/N4HH68AF

 これは、他店で見つかった「青いビニール片」の混入等の問題とは違って、工場ではなく店舗内の必須管理点の管理が不全であったということです。この種の問題は、すべてのフードサービスで発生しやすいこととして再点検しておきたいものです。というのも、一般に、工場にくらべて店舗での提供直前の調理には手作業が多く、作業者が担当する作業の種類も多く、しかも飲食店の店舗で提供前に金属探知機等を通すといった作業体系は希だからです。

 東京都の統計を見ても、苦情食品の発生は飲食店営業のほうが製造業よりも多いものです。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/kujou/index.html

 それには、工場にくらべれば店舗のほうが物理的にも心理的にも近くて苦情も言いやすいという事情もあるかもしれませんが、店舗では上記のようにミスが発生しやすく見逃しやすいものであるということは、常に意識しておきたいものです。

※このコラムはメールマガジンで公開したものです。

執筆者

齋藤訓之
齋藤訓之
Food Watch Japan編集長 さいとう・さとし 1988年中央大学卒業。柴田書店「月刊食堂」編集者、日経BP社「日経レストラン」記者、農業技術通信社取締役「農業経営者」副編集長兼出版部長等を経て独立。2010年10月株式会社香雪社を設立。「FoodScience」(日経BP社)では「食の損得感情」を連載。公益財団法人流通経済研究所客員研究員。亜細亜大学経営学部ホスピタリティ・マネジメント学科非常勤講師。昭和女子大学現代ビジネス研究所研究員。日本フードサービス学会会員。著書に「有機野菜はウソをつく」(SBクリエイティブ)、「食品業界のしくみ」「外食業界のしくみ」(ともにナツメ社)、「農業成功マニュアル―『農家になる!』夢を現実に」(翔泳社)、共著・監修に「創発する営業」(上原征彦編著ほか、丸善出版)、「創発するマーケティング」(井関利明・上原征彦著ほか、日経BPコンサルティング)、「農業をはじめたい人の本―作物別にわかる就農完全ガイド」(監修、成美堂出版)など。※amazon著者ページ → ※齋藤訓之のブログ →