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食の損得感情

ごちそうさま

2010年3月25日 齋藤訓之

FoodScienceのWebmaster中野栄子さんのはからいで、この欄の執筆者一覧を汚させていただくようになって5年が経ちました。専門家の先生方が多い中、場違いで申し訳ないと考えるたびに私の役割を説き、励まして下さった中野さんとスタッフのみなさんに、そして忍耐強くお読みくださ […]

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食の損得感情

不祥事前夜。批判されない危険

2010年3月11日 齋藤訓之

トヨタ自動車社長が米国議会下院の公聴会に出席する半日前、元ハーレーダビッドソンジャパン社長の奥井俊史氏にお会いしていた。奥井氏はトヨタ出身でトヨタのことをよく知っている人だ。その日は、今回の一件をどう見ているかという奥井氏から私への質問で話が始まった。

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食の損得感情

捕鯨を続けるナショナリズム以外の理由は何か?

2010年2月25日 齋藤訓之

トヨタ自動車のリコールについて、一部ではまたぞろ“アメリカの陰謀”とのささやきが湧いている。グローバル化した分野では、ビジネスの競合関係や種々の問題を国同士の敵対関係に置き換えて語られることが起こりやすい。しかも、陰謀論となると、舞台裏でどのような力が働いているかは見えない世界の […]

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食の損得感情

〆アジがすたれたのはコールドチェーンのせいではなかろうという話

2010年2月4日 齋藤訓之

レストランを経営している友人に誘われて、すしを食べに行った。私はグルメではないので、高価な食事をすることなど年に何回もないのだけれど、「魯山人にもすしをにぎった80過ぎのSさんが現役で握ってくれる店。1万円程度でお願いしますって言ってあるから」と誘ってくれたので、同道することにし […]

整備場の日航機。社員が「高い士気を維持」はいいが、“高いプライド”のありかはいったん疑ってみてはどうか
食の損得感情

プライドは“やり方”ではなく“やること”に

2010年1月21日 齋藤訓之

私の郷里と東京をつなぐ定期便は長らく全日空だけだったので、初めて日航機に乗ったのは就職してからだった。20年ほど前、金沢に出張したときだったと記憶している。飛んだと思えばもう降りるという距離だ。その客室に金モールの制服をまとった男性が現れたときには、ちょっと驚いた。何か不測の事態 […]

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問答無用のドーピング禁止規定

2010年1月7日 齋藤訓之

今年は冬季オリンピックがある。これに関することをあれこれ読んでいたら、スキーウエアにも競技によって禁止される素材や形状があるということが分かった。以前、競泳で新しい素材や形状の水着について話題になったことと同様の動きや議論があるらしい。

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食の損得感情

「食育」の前に「理科離れ」を止めるのが先

2009年12月17日 齋藤訓之

またぞろテレビの受け売りだが、なんでも、理科の実験の授業が苦手な教師が増えているのだという。何週間か前の「クローズアップ現代」(NHK)で、その話題を取り上げていた。番組では、そうした教師が増えている原因の一つを、彼らが生徒だった頃の指導要領に求めていた。彼らの時代、物事の結果だ […]

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市民農園で農薬を使うのをあきらめた日

2009年12月3日 齋藤訓之

数年前、市民農園を借りて畑仕事のまねごとをしていた。市民農園には市が委託している指導員という人がいる。いろいろと栽培の相談に乗ってくれるが、実際にはお目付役だ。他の地域のいろいろな人に聞いてみると、行政が提供する貸し農園では、指導員と利用者の間の緊張関係や対立の類というのは、往々 […]

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食の損得感情

「奇跡のリンゴ」木村秋則氏に抱く疑問

2009年11月19日 齋藤訓之

夜、たまたまテレビをつけてみたら「プロフェッショナル仕事の流儀」(NHK)をやっていた。それでひとつまずいことを思い出した。以前この番組に木村秋則さんという人が出演し、その後この人の生き様を綴った「奇跡のリンゴ」(石川拓治、幻冬舎)という本がベストセラーになった。まずいことと言う […]

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食の損得感情

食品は理性と感情の統合ができているか

2009年10月22日 齋藤訓之

8月の終わりのことで少々前の話になるが、“開運ブレスレット”を販売していた会社や個人が、経済産業省から業務停止などの処分、指導を受けた(特定商取引法違反)という報道があった。霊感商法などは以前から社会的な問題となっていたが、警察や各省庁など行政が介入しにくい部分もあったので、興味 […]

チェーンストアのビジネスパーソンが農家を訪ねるメリットは価格交渉のためだけではないはずだ
食の損得感情

生産、流通、消費が分かち合うもの

2009年9月24日 齋藤訓之

天候不良による農産物の不作を伝える報道が目に付く。特に影響を受けていないと言う農家がいる一方、こうした報道があるということは、よほど困っている農家もいるのだろう。お見舞い申し上げる。「農業は天候に左右されるから大変だ」と、よく言われる。しかし、同じ時期にいろいろな農家を見ていると […]

北海道型の手押し除草機の一つ。棒の先に取り付けたレーキとスキー状の板を作物のそばで滑らせ、雑草の芽を倒していく
食の損得感情

雑草は昔からスーパー雑草だった

2009年9月10日 齋藤訓之

7日19時のNHKニュースを見ていたら、続く「クローズアップ現代」で「スーパー雑草」を取り上げるという。すわ、またぞろ除草剤耐性遺伝子組換え(GM)植物の野生化やら交雑やらの話題かと観ていたら、そうではなかった。最近、除草剤耐性を持つ雑草が問題になっているという。それをスーパー雑 […]

Toastmastersのコンテストにて。話の筋が通っているだけでは評価されない
食の損得感情

情緒が論理を凌駕する

2009年8月27日 齋藤訓之

「ナチュラルとヘルシー」(ウォーレン・J・ベラスコ著、加藤信一郎訳、新宿書房)という本がある。原著は1989年刊と少々古い本だけれども(今も新刊が手に入る)、60年代~80年代の米国の食に関する文化史の本なので、時間が経った今も鮮度が落ちているということはない。むしろ、食に関する […]

原爆ドーム。問題は核だけではない
食の損得感情

明日ひとを苦しめる可能性を、誰もが警戒すべき

2009年8月6日 齋藤訓之

本日、広島原爆忌。4日の日本経済新聞に、「エノラ・ゲイ」元航法士セオドア・V・カーク氏のインタビューが載っていた。戦争を知らない世代の人から「なぜ原爆を落とした」と尋ねられるという。元機長は「墓石に名を刻むな」と言い残して死んだという。それまるごとが試練のような、つらく厳しい人生 […]

日食。真実が見えないのは、月のせい? 雲のせい?
食の損得感情

私たちの限界――食品安全委員会人事から

2009年7月23日 齋藤訓之

ある代議士の秘書を務めていた経験のある友人が漏らしていたことがある。彼の見るところ、ほとんどの国会議員には勉強の時間がないと言う。公務のほかに、党の会議や他の代議士との調整などのいわゆる“政治”に要する時間、地元や支持団体等へのケアや活動資金を集めるなど立場を守るための時間といっ […]