恢復するチェーン[44]検証・渥美俊一氏のチェーンストア理論(14)今日スクラップ・アンド・ビルドの戦略は通用しない
渥美式チェーンストア理論では、スクラップ・アンド・ビルドを肯定的にとらえている。実際に、チェーンストアの多くがスクラップ・アンド・ビルドの考え方で出店している。しかし、そのことがブランドを傷つけ、消費者を傷つけていることに気付く必要がある。とくに、少子高齢化の今日の日本で、スクラップ・アンド・ビルドの戦略は立ちゆかないものになっている。
日本でチェーンストアが本格的に始動して約50年。ビジネスとして定着する一方、システム面が強調される余り、店舗が顧客接点としての魅力を欠いている例が少なくない。一方、それより長い歴史を持つメーカーによる垂直的な連鎖の構築や統合も、昨今はとくに供給機能が重視され、価値づくりが軽視されているきらいがある。個人、部署、企業が集まって的確に価値を生み出すしくみ作りを、新しく考え直すことを急ぐ必要がある。本稿はそれに資する視点と情報を提供する(毎週月曜連載)。

渥美式チェーンストア理論では、スクラップ・アンド・ビルドを肯定的にとらえている。実際に、チェーンストアの多くがスクラップ・アンド・ビルドの考え方で出店している。しかし、そのことがブランドを傷つけ、消費者を傷つけていることに気付く必要がある。とくに、少子高齢化の今日の日本で、スクラップ・アンド・ビルドの戦略は立ちゆかないものになっている。

1942年大阪府生まれ。65年大阪外国語大学中国語科卒業。同年トヨタ自動車販売(現トヨタ自動車)入社。中国、中近東、アフリカ諸国への輸出に携わる。80年初代北京事務所所長。90年ハーレーダビッドソンジャパン入社。91年~2008年同社社長。2009年アンクルアウルコンサルティングを立ち上げ、経営実績と経験を生かしたコンサルティング活動を展開中。著書に「アメリカ車はなぜ日本で売れないのか」(光文社)、「巨象に勝ったハーレーダビッドソンジャパンの信念」
(丸善)、「ハーレーダビッドソン ジャパン実践営業革新」
、「日本発ハーレダビッドソンがめざした顧客との『絆』づくり」
(ともにファーストプレス)などがある。
●アンクル・アウル コンサルティング
http://uncle-owl.jp/