小規模店向けの食品安全管理

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.06(2017.03.15)を発表した。

注目記事

【EFSA】ベンチマーク用量アプローチについてEFSAのガイダンスに関するワークショップ

 欧州食品安全機関(EFSA)の科学委員会は最近ベンチマーク用量(BMD)アプローチの利用に関するガイダンスを改訂し、2017年3月1~2日にワークショップを開催する。このワークショップでは、現在開発中であるBMD分析のための新しいウェブベースツール(EFSA-Proast platform)について紹介する。

※ポイント:前々号 (No.4/ 2017)でご紹介したガイダンス発表に合わせて開催されたワークショップに関する記事です。プレゼン内容(約2時間)を誰でもオンデマンドビデオで見ることができるので、詳しく知りたい方にはオススメです。

【EFSA】食品安全:小規模小売業者に提案するよりシンプルなルール

 多くの小規模食品小売業者が既存の食品安全管理システム(FSMS)の要求に従うことは難しい。とくに、しばしば複雑なHACCPプラン適用は少数の職員しか雇えない組織の処理能力を超えてしまう。この問題を乗り越えるために、EFSAは5種類の小規模食品業(精肉店、食品雑貨店、パン屋、鮮魚店、アイスクリーム店)に理解と実行しやすい簡単なFSMSを開発した。

 食品生産工程の各段階で最重要の生物学的・化学的・物理的ハザードの同定方法、ハザードを発生させやすい行動や慣例、適切な管理方法についてのガイドラインが含まれる。この新しいアプローチは、生産段階を要約するフローチャート、添付アンケート調査、そしてハザード同定から管理措置まで小売業者が食品安全性管理過程を見渡すためのシンプルな表を使用する。

※ポイント:HACCPによる衛生管理システムの導入が進んでいますが、日本も同じように小規模な販売事業者での実施をどうすれば着実に行えるかが課題となっています。このEFSAのガイダンスは非常に実践的な内容になっているので、関連業者の方は参考にできるでしょう。

【EFSA】オープンデータ:「知識の交差点」で利用できる追加のデータセット

 EFSAはオープンデータの日2017を記念して、「知識の交差点」(Knowledge Junction)オープンリポジトリに別のデータセットを加えた。知識の交差点は、エビデンスの交換と食品および飼料の安全性リスク評価に使用される資料を補助するオープンリポジトリである。内容には報告書、データセット、イメージ、ビデオ、研究所の成果、ソフトウェア、ツール、モデル、コード、プロトコル、研究の品質評価計画、FAQが含まれることがある。誰でも使用でき、プラットフォームに資料を提出することが可能である。

※ポイント:EFSAは近年、収集したデータの公開に力を入れています。本文中にはそれらの情報サイトも一緒に紹介されていますので参考にして下さい。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.06(2017.03.15)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2017/foodinfo201706c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. WHOは新しい優先的抗生物質耐性病原菌と同時に薬物耐性結核の研究開発も緊急に必要であると強調

【EC】
1. 食品の栄養と健康強調表示に関する規制の評価に関してパブリックコメント募集
2. SCHEER:重大な、国境を越える化学的健康脅威の臨時迅速リスク評価ガイダンス
3. 食品獣医局(FVO)査察報告
4. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. ベンチマーク用量アプローチについてEFSAのガイダンスに関するワークショップ
2. オープンデータ:「知識の交差点」で利用できる追加のデータセット
3. 食品安全:小規模小売業者に提案するよりシンプルなルール
4. 抗菌剤耐性の認識についての新しい知見
5. 職業上の農薬暴露によるヒトのバイオモニタリングデータ収集
6. 新規食品としてのヒドロキシチロソールの安全性
7. 健康強調表示関連
8. 食品と接触する物質関連
9. 香料グループ評価
10. 飼料添加物関連

【NHS】
1. Behind the headlines

【ASA】
1. ASA裁定

【BfR】
1. Bf3Rセミナー
2. ワインとフルーツジュースの生産チェーンや園芸作物に関する研究協力が消費者保護を強化

【FSAI】
1. FSAIアイルランド食品安全局は2016年に67件のFood Alert(食品警告)とFood Allergen Alerts(食品アレルギー警告)を発表した

【DAFM】
1. Coveney大臣はアイルランド硝酸行動計画にパブリックコメント募集

【FDA】
1. FDAは野菜と果物ジュースへの着色料規制の適用について明確にする
2. リコール情報
3. 公示
4. 警告文書

【NIH】
1. オメガ3脂肪酸

【CFIA】
1. リコール警告:Georgian Bayブランドのウォッカが高アルコール度のため安全でない可能性がある

【FSANZ】
1. 食品基準通知

【TGA】
1. 安全性警告

【MPI】
1. 公衆衛生警告―貝のマリンバイオトキシン

【香港政府ニュース】
1. 食品安全センターは汚染された魚の検体の調査を続ける

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 国内流通貝類、貝類毒素から安全です!
3. 学校給食甘さは控え、よりおいしく!
4. 食品異物申告、制度施行後半分に減少
5. 市販流通冷凍水産物、表示重量の未達製品が多い
6. 食品医薬品安全処、天然合成添加物関連の虚偽・誇大広告会社の摘発
7. 残留農薬基準が超過して検出された米国産グレープフルーツの回収措置

【HSA】
1. HSA警告:オンライン販売されている「Anyang Herbal」製品は高濃度の禁止物質を含み消費者に副作用を引き起こした

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(EurekAlert)心疾患、脳卒中、糖尿病による死亡の多さが食事と関連
・(EurekAlert)介入しないことを選んだ甲状腺がん患者はサポートがないことを報告
・(EurekAlert)この小さな分子が地球の食糧安全保証に大きな未来を持つかも

FWJ編集部
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