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ホメオパシー製品販売不可に

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.24(2016.11.22)を発表した。

注目記事

【FTC】FTCはOTCホメオパシー医薬品の宣伝に関する執行政策方針を発表

 米国連邦取引委員会(FTC)は、「OTCホメオパシー医薬品の宣伝に関する執行政策方針(Enforcement Policy Statement on Marketing Claims for Over-the-Counter(OTC)Homeopathic Drugs)」を発表した。その中でFTCは、OTCホメオパシー医薬品の有効性と安全性の宣伝について他の市販薬と同等の基準を設けるとしている。従って、販売業者は、製品が主張している内容の裏付けとなる十分な信頼できる科学的根拠を持たなければならない。

※ポイント:興味深いのは、FTCがOTCホメオパシー医薬品について、販売業者は症状の治療に効果があると宣伝しているが、その有効性の根拠は単に伝統的ホメオパシー理論のみでその主張には信頼できる科学的根拠はないと指摘した上で、広告で主張している内容についての科学的根拠が示されなければ詐欺にあたると明示したことです。つまり、ホメオパシー製品の販売そのものを規制するわけではないのですが、現在出まわっている製品は科学的根拠がないため今のままでは販売できなくなるということになります。

【EFSA】新規食品と伝統食品:ガイダンス最終化

 新規食品に関する欧州議会および評議会規則(EU)2015/2283が採択され、2018年1月に発効することに先駆け、欧州食品安全機関(EFSA)は「新規食品」と第三国の「伝統食品」の申請を支援するためのガイダンス文書を公表した。この文書は、EFSAが実施するそれぞれのリスク評価のために申請者がどんな情報/データを提出しなければならないかを詳細に説明している。

※ポイント:EUの食品規制で特徴的なものの一つが、この「新規食品」と「伝統食品」という枠組みをしっかり定義していることです。日本では新しい技術や原料を用いた製品でも「食品」とする限り何の評価もなく販売できますが、EUではそこにハードルを設けて認可制にしていて、安全性の確認のためにEFSAによるリスク評価を必要としています。例えば、日本で「食品」として販売されている“いわゆる健康食品”の中には外国で食べているから大丈夫と言ってその抽出物を製品にしている例もありますが、EUでそのような製品を販売しようとすると、評価のために生産工程、製品の組成、安定性、毒性などさまざまなデータ提出が求められるというわけです。

【EFSA】知識の交差点―科学モデルとツールへのオープンアクセス

 EFSAがこれまで使用してきた科学モデルを「Knowledge Junction(知識の交差点)」の一カ所にまとめた。ここで公開されたモデルは誰でも自由に利用可能であるとともに、提出することもできる。

※ポイント:EFSAが評価に使用したデータやモデルなどを次々と公表して共有できるようにしている姿勢には感心させられます。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.24(2016.11.22)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201624c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. 食品安全に関する10の事実
2. 世界抗生物質啓発週間

【FAO】
1. コーデックス委員会:水と健康のついての議定書第四回セッション

【EC】
1. 食品獣医局(FVO)査察報告書
2. 食品および飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 化学物質混合物:作業開始前に「MixTox」を定義するのを手伝って
2.「食品酵素の暴露評価」の声明案についての意見募集結果
3. 食品添加物としてのホスファチジン酸のアンモニウム塩類(E 442)の再評価
4. 飼料と食品中のエルカ酸
5. 新規食品と伝統食品:ガイダンス最終化
6. 知識の交差点―科学モデルとツールへのオープンアクセス
7. ある種の乳化剤の製造に使用されるマスタードシード由来ベヘン酸についてDuPont Nutrition Biosciences Apsからの通知に関する科学的意見―表示から永久適用除外するため
8. 飼料添加物関連

【FSA】
1. FSAは地方当局の食品法執行情報を発表
2. 食品サーベイランスサミット:参加しよう

【DEFRA】
1. 英国では総販売量が9%減り、動物の抗生物質使用を減らす方向にある

【DH】
1. 包装前面への栄養表示ガイダンス

【NHS】
1. Behind the headlines

【RIVM】
1. EUへの将来の遺伝子組換え微生物バイオコントロール剤の導入:現在のEU規制とリスク評価は目的にかなうか?
2. オランダ人の食事:オランダ全国食事摂取量調査の最初の2年の結果
3. 抗生物質耐性:何故一部の抗生物質は効かなくなるのか

【FSAI】
1. 栄養表示のための「少量」と「地元」の定義導入

【FDA】
1. 養殖シーフード
2. FDAは自主的適格輸入業者計画の最終規則を発表
3. 西海岸の農家と加工業者を訪問し食品安全への共通の関与を発見
4. 食品安全調査は消費者の知識が増加していること、まだ増える余地があることを示す5. FDAは乳児用ミルクの表示における構造/機能強調表示の背景にある科学的根拠の種類と質に関するガイダンス案を発表
6. 2017年消費者食品安全教育会議早期登録は12月1日で締め切り
7. FDAは放棄に基づき食品包装へのPFCsの使用認可を取り消す
8. 公示

【USDA】
1. 栄養成分表示についての通知

【FTC】
1. FTCは大道商人の詐欺的グリーンコーヒー減量広告に対して略式判決を得た:3000万ドルの判決
2. FTCはOTCホメオパシー医薬品の宣伝に関する執行政策方針を発表

【FSANZ】
1. アクリルアミドと食品

【NSW】
1. リコール

【MPI】
1. 公衆衛生警告-貝のマリンバイオトキシン

【香港政府ニュース】
1. オートミール製品の販売停止
2. 上海ガニの検査関連
3. アルミニウム食品助言発表

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 説明資料(連合ニュース「カドミウム弓タコ、漂白剤さきいか…中国の不良食品に韓国の消費者が不安」の内容に関連する)
3. インターネット販売畜産物 虚偽・誇大広告行為に集中点検
4. 飼養蜂蜜および酵素食品、表示で確認して購入してください!
5. 食品医薬品安全庁、健康機能食品の未来を語る
6. ファストフード店でもアレルギー誘発食品を確認してください!
7. 重金属が基準を超過して検出された輸入「当帰」の回収措置

【HSA】
1. HSAは人々に、極めて高濃度の禁止薬物シブトラミンを含むことがわかったオンラインで販売されている‘VIP Bio Mangosteen Complex’について警告

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(ProMED-mail)化学物質汚染、飲料水 米国(第2報)
・(ProMED-mail)植物中毒 インド:(ビハール)こども
・(EurekAlert)排出量が低下するとまぐろの水銀も減少する
・(EurekAlert)「幼児用ミルク」を宣伝している企業には監視が必要、専門家が警告

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。