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欧州で動物用抗生物質販売減

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.23(2016.11.09)を発表した。

注目記事

【ANSES】キノコ摂取による中毒―リスクに注意!

 フランスにおいて10月の初めから、キノコの摂取に関連した深刻な3事例を含む87件の中毒事例が中毒管理センターに報告されている。ここ数週間の天候状態(大雨に続く暖かい時期)は野生のキノコの成長を促し、その結果キノコ摂取に関連した中毒件数は著しく増加している。中毒は深刻な健康状態(深刻な消化器障害、腎臓合併症や移植の必要もありうる肝臓障害)になる可能性があり、死に至ることさえある。大抵の場合は食べられるキノコとの誤認による。事例の件数の増加を受けて、フランス食品・環境・労働衛生安全庁(ANSES)および健康総局(DGS)はキノコ採取者に対して助言を発表した。

  • 明らかに見分けられるキノコだけを採取する:毒のあるキノコには食べられる種類と非常によく似ているものがある
  • 採取したキノコの状態や識別に少しでも疑いがあるなら、専門家に検査してもらうまで食べてはいけない
  • よい状態のものだけを選び、簡単に見分けられるようにキノコ全体(柄とかさ)を採る
  • 毒のあるキノコと食べられるキノコが混ざらないように、収穫したキノコを注意深く種類ごとに分ける
  • 採取した後は手を徹底的に洗う
  • 食べられる種類について疑いが残る場合や専門家が見分けられない場合、子供、妊婦、体の弱い人に採取した野生キノコを勧めてはいけない

※ポイント:キノコの摂取による中毒の主な原因は食用可能なキノコと毒キノコを誤認して採ってしまうことで、この問題は世界共通です。フランスANSESがとてもわかりやすく丁寧な助言を出していましたので、中毒予防のためにご紹介しておきます。日本のキノコ狩りシーズンは終わりに近づき中毒の報告も少なくなってきましたが、来年のためにも一読をオススメします。

【EMA】動物用抗生物質の販売がほとんどの欧州国で継続的に減少

 欧州医薬品庁(EMA)は、欧州での動物用抗生物質の販売に関する第6版報告書を公表した。2011~2014年に継続的に減少傾向であることを示している。動物用抗生物質消費の欧州サーベイランス(ESVAC)計画では、28EU加盟国、欧州経済地域(EEA)およびスイスがデータを提供している。

※ポイント:抗菌剤耐性(AMR)への取り組みの一環として、何にAMRの拡大をもたらす可能性があるのか同定するのに必要なデータを欧州で統一して集めています。

【ANSES】おもちゃのフタル酸エステルの代替品:3歳以下の子供に検出される健康リスクはない

 ANSESは、乳児や3歳以下の子供が口にしそうなプラスチック製おもちゃにフタル酸エステルの代替品として存在する物質について経口暴露の健康リスクを評価した。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.23(2016.11.09)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201623m.pdf

今号の目次

【WHO】
1. コーデックス委員会:農薬最大残留基準ワークショップ-WTO
2. 国際がん研究機関(IARC):IARCはロイターの記事に反応
3. WHO紀要
4. WHO欧州地域事務局:新しいWHO/欧州報告書は子ども達を食品のデジタルマーケティングから守るために緊急の対応をもとめる

【EC】
1. ヒトと動物の健康:委員会は第二次行動計画を発表し抗菌剤耐性と戦い続ける
2. 食品獣医局(FVO)査察報告
3. 食品および飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EMA】
1. 動物用抗生物質の販売がほとんどの欧州国で継続的に減少

【EFSA】
1. カリウムの食事摂取基準に関するEFSAの食品・栄養・アレルギーに関する科学パネル(NDA )の科学的意見案についての意見募集結果
2. ビタミンD:EFSAは食事摂取基準を設定
3. 管理されたミツバチコロニーの健康状態評価(HEALTHY-B):データ収集統一をより簡単にするツールボックス
4. 食品中の残留農薬に関する2014年EU報告
5. 農薬: 農薬とは何で、どのように我々の食品に入り込んでくるのか
6. 科学的評価における証拠の使用のためのEFSAの方法論的要請の分析

【FSA】
1. FSA と AHDBは企業がより良い健康と動物の福祉を提供するのを援助し続ける
2. FSAは2016年7月から9月のインシデントリストを発表
3. 食品と環境中の放射能最新報告書発表
4. NFCUは企業向けガイドを発表
5. 我々の将来を規制する ニュースレター
6. 5番目の主任科学アドバイザーの報告書発表

【BfR】
1. 第6回BfR関係者会議「政治、科学、一般人の間に対立がある分野での科学的政治的相談」について

【RIVM】
1. EUの法的枠組みにおける内分泌撹乱化学物質:環境上の視点
2. EUの法的枠組みにおける内分泌撹乱化学物質:ヒト健康の視点

【ANSES】
1. おもちゃのフタル酸エステルの代替品:3歳以下の子供に検出される健康リスクはない
2. キノコ摂取による中毒―リスクに注意!

【FSAI】
1. リコール情報
2. 加工食品の減塩-食品中の塩はまだ多い

【FDA】
1. SCOREが全力で取り組み始めた
2. FDAは風味付きナッツバタースプレッドとカップケーキやその他のデザートの中身として使える製品の適切な製品分類および日常的に摂取する参照量に関する情報を募集
3. 公示
4. 警告文書

【NTP】
1. 発がん物質報告書 第14版

【NIEHS】
1. プレスリリース:発がん物質報告書第14版に7物質追加

【Gov. Canada】
1. カナダの食品ガイド意見募集

【FSANZ】
1. ステビオール配糖体の定義拡大について意見募集

【APVMA】
1. ジメトエートの安全性と使用方法の変更提案

【NSW】
1. Twofold Bay地域に貝警告, Hawkesbury川下流貝警告, Twofold Bay地域藻類毒素警告-更新

【MPI】
1. 公衆衛生警告拡大-貝のマリンバイオトキシン

【香港政府ニュース】
1. 上海ガニの輸入関連

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 説明資料(クッキーニュース「溶けてしまった糖類低減対策」の記事に関連する)
3. 食品に使用できない農産物を食品用に販売した業者の摘発
4. 食用昆虫食品の原料認定拡大
5. 卵の安全管理は強化し、規制は合理的に改善
6. 回収措置

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(ProMED-mail)鉛中毒 カナダ:(オンタリオ)輸入メキシコ陶器
・(EurekAlert)淡水藻類由来毒素がサンフランシスコ湾の貝から検出された
・(EurekAlert)BMJ症例報告:肝炎とエネルギードリンク;ミツバチに刺される;アヘンと鉛中毒
・文献情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。